新日銀総裁は、日和見の風見鶏の可能性大。そして財務省の犬と化す

風見鶏

新日銀総裁となる植田氏。

日銀の出資証券は政府が過半数を保有しており、民間企業でいえば子会社にすぎない。とはいえ、金融政策についての独立性は重視されており、必ずしも政府と足並みがそろうわけではありません。

当然、日銀総裁は金融政策の最重要責任者であり、日本経済の浮沈を握る一人であることに違いない。

新総裁は黒田日銀路線を当面引き継ぐ様子であり、その安心感から為替は円安に振れています。

しかし、新総裁となる植田氏、過去にはトンデモない発言や行動をしており、どうも日本経済にとっては危うい人物のように思えてくるのです。






安倍元首相悩む


今からちょうど10年前の2013年8月31日。

消費税に関する有識者による会合が開かれていました。

その中のメンバーには当時、東大教授であった植田和男氏も入っていたのです。消費増税については安倍政権発足前に3党合意がなされており、増税路線の外堀は固まっていました。

安倍首相は相当に悩んでいたようです。8%への増税で頭を抱えていたのです。

植田氏、狂気の主張


そして、消費税は5%。それが8%へと上がっていくのですが、驚かされるのは当時の植田氏の主張です。

植田氏は消費税25%でも不十分だと主張したのです。25%でも不足ならいったい何%なら十分だというのでしょうか。

30%ととでもいうのでしょうか。そんなことになれば日本経済は破滅することでしょう。そんな恐ろしい主張を過去にしているのが植田和男氏という人物なのです。

今はただただ、本音を押し殺しているだけかもしれない。そんな恐怖が頭をよぎるのです。

派手な主張の割に気骨はなし


経済学者の田中秀臣氏は植田氏をヘタレ扱いしており手厳しい。

その根拠として、安倍首相が消費税を5%から8%にすることに対して、各界の識者にヒアリングした際の返答は賛成でも反対でもなく、意見保留・・・。

その前に25%でも足りないと言っていたのだから、普通であれば賛成するのが当たり前でしょう(賛成が正しいかどうかはともかくとして)。

とにかく風見鶏のようなのです。どちらへ転んでも自分に火の粉がかからないようにしているとしか思えません。

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その場しのぎの風見鶏


植田氏は以前、日銀の審議委員を勤めており、2000年8月の金融政策決定会合での議論に一石を投じたといいます。

ゼロ金利解除が議論になった会合で反対票を投じました。これはデフレへ戻ってしまうことへの懸念であったことと考えられます。

しかしながら、次の会合では理由も示さずなぜか賛成に回るという一貫性のなさ。わずか1か月で経済状況が変わってもいないのに、立場をクルクル入れ替えるのです。

植田和男氏=風見鶏の感が否めません。

信念がないだけに結末は想像がつく


とにかく信念がなく、流されやすいといった印象。また、自らが大きな責任を取って判断することができないといった印象も持ちます。

今後の日銀の金融政策は官邸に振り回される可能性が高い。その官邸は財務省に振り回されています。

よって、日本経済は財務省の緊縮財政と増税路線に回帰する可能性が極めて高い。再びデフレへと突入し、株価にも逆風が吹くことを覚悟しておかねばならないでしょう。

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