恐怖を友達に変える男。天才投資家、ウォーレン・バフェット

バフェットからの手紙などという言葉を聞いたことがあるような気がしましたが、かのウォーレン・バフェット氏は、自らが率いるパークシャ―・ハザウェイ社の株主に手紙を出しているらしい。
これは毎年の恒例行事であり、今年も株主に手紙は届けられたのでした。天才投資家も既に92歳。しかし、投資の頭脳は少しも衰えていないようなのです。
さて気になる手紙の内容はどんなものだったのでしょうか。
恐怖が友達?マゾヒスト!?
ご存じのとおり2022年は激動の年でした。インフレと戦争というキーワードに終始した1年だったように思います。
そして株式相場は冴えない展開が続いたのでした。しかし、バフェット氏率いるパークシャ―・ハザウェイ社はリーマンショック以来といえる積極的な投資を行ったのです。
なんと同社は、恐怖に支配された相場を優良企業の株を安く買える友達とみなしているというのです。
投げ売りを拾う、そんな考え方であろうと思います。
市場は効率的にあらず
バフェット氏は手紙の中で以下のような内容を述べているといいます。
「高値であれ安値であれ、時折ばかげた価格で株が取引されている点を理解するのが極めて重要だ」
含蓄に満ちているお言葉。効率的市場仮説など幻想にすぎないと一刀両断しているようです。
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インフレに強い企業は今も昔も同じ
約40年前にもバフェット氏は激しいインフレ相場に勝ち抜いてきました。
その考え方は以下に集約されます。
・値上げしても販売が減らない会社に投資する
これは今の相場にもそのまま当てはまるのではないでしょうか。
手紙の最後
2022年、S&P500は18%安となりました。一方、パークシャ―・ハザウェイ社の株式は4%高と逆行高を演じています。
これを支えているのはバフェット氏の過去の経験から来る洞察力に違いないと思います。
手紙の最後は「投資家への教訓。花が咲けば雑草は枯れゆく。長い目で見れば一握りの勝者が素晴らしい働きをするようになる」とつづられています。
これまた含蓄のある文章です。
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