世界的株安の予兆。ハードランディングという最悪の事態も

チャート

なんだか再び株安の気配が漂い始めました。

きっかけはアメリカの金融政策が予想とは違う展開になりそうなことからです。マーケット関係者の中にはかなり悲観的な見方をする人もいて、今後の株式市場は波乱含みなのです。

いったいどうなっていくのでしょうか?






下落トレンド復活の兆し


アメリカの金融引締めが長引きそうな気配です。

FRBのパウエル議長は2023年3月7日の議会証言で、利上げのペースを上げるような発言をしました。これをきっかけにアメリカ株そして世界株の下落がひどくなってきました。

●S&P500
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2022年はきれいな右肩下がり。2023年に入り、トレンドは崩れたかのように思えました。

これはアメリカの政策金利が2023年にも再び下がるのではという期待によるものだったと考えられます。

しかし、この期待が裏切られつつあるというのが現状の市場の姿です。

長短金利逆転の論理


高い金利が続けば景気を冷え込ませることになります。それを先取りした動きが債券の利回りにも表れています。

米1年国債の利回りは米10年国債の利回りを1%以上も上回っています。

1年ごとに投資しても、どうせこれから金利が下がるのだから、金利が低くても10年で投資したほうが得だと考えている人が多いということです。

これは将来的に景気が悪化すると考えている人が多いことを意味します。

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新型コロナバブル崩壊中


一部マーケット関係者には悲観ムードが漂い始めました。

金利を上げてもなかなか景気が悪化しない中、一気に流れが変わると見ているようです。何かのきっかけで景気が腰砕けとなれば、株式市場にも当然影響は出てくるでしょう。

10年のスパンで見ると、現状はまだ新型コロナバブルの崩壊途上にあるようです。

20230312NY.jpg

下値の目途はNYダウで28000ドルといったところでしょうか。

とにかくソフトランディングで済むことを願いたいもんです。

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