猫の目のようにクルクル回る株式市場。割安株が急に割高株に変身中

取引所

最近の株式市場は強気と弱気が入り混じり、方向感がはっきりしません。こんな相場にヤキモキしているのは私めだけではないでしょう。

2022年以降、ほどほどの安心感を持って買えるのは高配当で割安な株だけといった印象しかありません。

ところが今、その割安株にも逆風の芽が表れてきたのです。もはや安心感がある投資先はどこにもないという状況に陥ってきました。困ったもんです。






めまぐるしく変わる金利動向


2023年3月に入り、ヘッジファンドなどが保有していた日本の割安株を一気に売りに出してきました。

その原因として挙げられるのは金利の低下です。

アメリカの金利動向がめまぐるしく変わり、それによって株式市場も振り回されているのが現在の市場の姿です。

年内の利下げが予想されていましたが、予想以上にインフレが続き、年内の利下げが遠のいたと見られていました。

ところがここに来て、再び金利が低下してきました。

米10年国債利回り推移


以下はアメリカの10年国債の利回り推移です。

20230318_10y.jpg

3月以降、急低下していることがわかります。

では、金利が低下するとなぜ割安株が売られるのか?普通に考えれば、金利が下がれば割安株の魅力は高まるように思えるのですが・・・。

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金利低下と理論株価


どっこい、そうは問屋が卸さない。

将来のキャッシュフローと金利(割引率)から理論株価を導き出す際の割引率が下がってしまい、将来のキャッシュフローが大きいと期待される成長株のほうが、割安株よりも魅力が増してしまうのです。

そして、割安株を売って成長株を買うという動きが出ているわけです。

しかし、悲しいことに日本株には成長期待の大きい銘柄が少ないという決定的な弱点があります。

投資先がなければ資金は海外へ向かってしまい、日本株パッシングが起きるということです。

仕込み完了で買い手不在


割安株が買われない理由がもう一つ。

3月の期末が近づき、配当狙いの投資家は既に仕込みが完了しています。

そのため、今は買い手が少ない真空状態になっており、ずるずると値を下げているということです。

割安株の復活は4月以降まで待つほかなく、本格的回復は2024年以降になるというのが個人的な予想です。

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