現代の姥捨て山。役職定年という悲劇

ビル

高齢化が進んでいる中、多くのサラリーマンは管理職にすらなれないのが現実です。

上に行けるか、行けないかはほとんどが実力で決まり、そこに多少の運も加わるというのが実感です。

出世できるかできないかの差も大きいですが、それ以上に残酷なのは役職定年・・・。勝ち組と負け組にくっきりと分けられ、負け組は多くの場合、姥捨て山に捨てられたも同然の待遇を受けるのです。

まさに人生の分岐点といえるのです。






中間管理職は無用の長物


サラリーマンの中で、50代半ばまでに管理職になれるのは30%程度です。この比率は一昔よりも確実に低下しており、サラリーマンの半分以上は万年ヒラ社員で終わるわけです。

企業は、経営環境が厳しくなるにつれ、人件費を抑えにかかる。必然、管理職は少ないほうが良いわけです。

また、1990年代後半から進んだITの進展も中間管理職の存在価値を無くしました。情報を下へ伝えるだけなら、電子メールで十分だからです。

1990年代後半から管理職の比率が低くなっていることが以下のグラフからよくわかります。

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(出所:社会実情データ図録)

かくして中間管理職は無用の長物となりつつあるわけです。

管理職に待ち受ける悲劇


管理職になったとしても、多くの場合、悲劇が待ち受けています。

役職定年です。

すべての企業が導入している制度ではありませんが、企業規模が大きいほど採用している比率が高くなっています。

企業全体では約28%となっていますが、従業員数が300名超となると約35%の企業が採用しています。

日本の企業の99%以上が中小企業なのですが、大企業は従業員数が多いため、人数ベースだと大企業が3割程度を占めています。

大きな会社の管理職は多くの場合、役職定年という壁にぶち当たるわけです。

悲劇その1(賃金下落)


役職定年となる年齢は企業や役職などによってさまざまですが、概ね55歳前後といったところでしょうか。

これは昔、55歳定年制が当たり前だったからだと思われます。

役職定年の悲劇はいろいろとあるわけですが、それは大きく2つに集約されます。

まずは賃金です。

責任ある立場から降ろされるのですから賃金が下がるのは当たり前でしょう。役職定年者の9割は賃金がダウンします。(1割が現状維持とは逆にびっくり)

どのくらい下がるかは企業によるわけですが、多くの場合2割から3割程度となります。55歳では住宅ローンが終わっていなかったり、子育てが終わっていなかったりするケースも多いので、生活にゆとりがない人も多い。

にもかかわらず、賃金ダウンとなるのですから、かなりの痛手となります。

以下は性別、年齢別の賃金カーブです。

20230319tingin.jpg
(出所:厚生労働省)

男女とも50~54歳をピークに減少していくことがわかります。

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悲劇その2(下剋上)


2つめの悲劇は、人によって勝ち組と負け組がくっきりと分かれることです。

同じ課長でも全員が全員役職定年になるわけではありません。さらに部長なりへ昇進していく人がいる一方で、負け組は役職定年になるわけです。

役職定年後に今までの部下が昇進し、上司となることもあります。給料も立場も逆転されて、モチベーションを保てというのは無理がある・・・。

意外にも7割以上が役職定年となっても同じ職場に残るのです。これは心情的にいたたまれないと思います。

現に役職定年した者の4割はモチベーションがダウンしたというデータがあります。忍の一文字で耐えていくほかありません(悲)。

最後に


役職定年になればもはや上に行く可能性はゼロです。

立場が良くなる可能性がなくなってしまうのですから、モチベーションがダウンするのは仕方がない。なにか他に生きがいを見つけるか、別の役回りでサラリーマンとしてモチベーションを維持するほかなし。

他人を羨んだりしても仕方がないのであります。

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