貧乏人が貧困から抜け出すのに有効な方法は?所属するコミュニティが鍵!

1980年代以降の新自由主義の台頭により、世界的に所得格差が広がりました。
金持ちはますます金持ちになり、貧乏人はいつまでたっても貧乏人という階層が固定化し、カースト制度のように同じ階層の中でぐるぐると人が動き回る。
いったん低所得者層に取り込まれれば、そこから脱出するのは困難です。しかし、その困難を乗り越える人もいないわけではありません。
そしてそれは偶然というよりも必然といえます。いったいどうすれば、貧困層が高所得者層へとステップアップすることができるのでしょうか。
新自由主義で格差拡大
1980年代以降、新自由主義の台頭によりグローバリズムが進展し、資本が世界を駆け巡る株主資本主義が進展しました。
これが何をもたらしたかといえば、格差の拡大です。
以下を見れば、1980年代以降、世界的に格差拡大が進んだことがわかります。

(出所:社会実情データ図録)
貧乏人が豊かになるというデータ
所得格差に関するアメリカの研究によれば、高所得者ほど高所得者の友人を持つことがわかっています(感覚的にもわかるでしょう)。
これは日本でも同じだと思います。
そして、興味深いデータがあります。低所得者層が高所得者層の友人を持つ比率が高い地域ほど、所得が上方へ移動する割合が非常に高いというのです。
金持ちに交われば金持ちになれるというわけです。
宗教的な関係が典型例
要するに貧乏人も無理して金持ちと付き合うようにすれば金持ちになりやすいということです。
貧乏人同士でいくらつるんでも金持ちにはなれない。金持ちと関わりを持ちやすいコミュニティに属すことができれば、貧乏人から脱出できる可能性が高まるのです。
例えば宗教的なつながりです。
宗教的なつながりは所得とはあまり関係がないため、貧乏人でも金持ちと比較的簡単に人間関係を持つことができます。
このようなつながりが貧乏からの脱出に役に立つのです。
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趣味のつながりが手っ取り早い
日本人は一般的に宗教に熱心でないため(一部カルト宗教を除く)、宗教で人とのつながりを持つことは難しいでしょう。
となれば、趣味のつながりなどが最も現実的ではないでしょうか。
金持ちしかできないような趣味では入り込むことは難しいですが、金のかからない趣味などいくらでもあります。
会社の同期と飲みに行っても、愚痴のこぼしあいになる程度で何の役にも立ちません。
それよりも会社とは全く関係のない人たちと関わることで、視野も広がるし、仕事に対するモチベーションも上がる可能性が高いのではないでしょうか。
最初は我慢が肝心
とはいえ、新しいコミュニティに入るのは、心理的抵抗が大きいでしょう。
しかし、それは我慢しなければなりません。我慢して付き合っていけば、いずれ慣れるはずです。
貧乏人は背伸びして、無理をして金持ちと付き合う。そうすれば貧乏から脱出できる可能性が高くなるのです。
上から目線のような内容となってしまいましたが、悲しいかな、私めは貧乏人層にどっぷりと漬かっており、どうやらここから抜け出すことは難しいのです。
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