保険ショップまでが投資信託の販売を!?新NISAを巡る攻防戦

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保険ショップの大手、「ほけんの窓口」が金融商品仲介業を始めるといいます。

ほけんの窓口は全国でなんと約800店舗もの拠点を構えています。今現在は当然、保険のみ取り扱っていますが、取扱保険会社の数がものすごい。

生損保合わせて約50社もの保険会社の商品を販売しています。

それに加えて、投資信託を取り扱うとなれば、販売担当者が商品を理解して把握できるかどうかが怪しくなってきます。

しかし、それでも取り扱うのは、新NISAに個人金融資産が相当回ると考えているに違いない。

そして、800にもおよぶ店舗網が底力を発揮すれば相当な販売力を持つかもしれません。






ほけんの窓口と伊藤忠商事


ほけんの窓口グループは1995年に会社設立していますから、まだ28年ほどの歴史しかありません。

しかし、FCを活用しながら急成長を遂げ、今や800店舗。従業員は4000名近い、メガ保険代理店にまで成長しました。

また、ほけんの窓口は2014年に伊藤忠商事と提携し、出資を受け入れてきました。現状の出資比率は76%。これをさらに92%までに引き上げる予定です。

伊藤忠商事は金融・保険分野にかなり力を入れており、国内ではポケットカード、オリエントコーポレーションなどにも資本参加しています。

ほけんの窓口が目指すもの


さて、ほけんの窓口は2023年秋にも金融商品仲介業の登録を目指しており、登録後は直営店舗に投資信託要員を配置していく模様です。

保険の相談をしに来た顧客に、合わせて投資信託も提案していくというビジネスモデルです。

その後、順次店舗数を拡大して、数年後には数十万件の契約獲得を目指すということです。

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ほけんの窓口の強みとは


ほけんの窓口の強みは何でしょうか。

なんといっても営業時間が長く、土日営業も当たり前に行っているのは、大いなる強みだと思います。

現役で働いている人は平日に金融機関へ行くのは難しい。金融リテラシーが高ければネット証券を使えばいいですが、アドバイスを求めたい人も多いはず。

そんな顧客のニーズを従来型の金融機関は無視きてきたと言ってよい。なにしろ土日は休みだし、3時になればシャッターを閉めてしまうのですから。

そんな殿様商売の間隙を突けば、ほけんの窓口にも勝機はあるのではないでしょうか。

ただし、気になる点があります。明治安田生命の調査によれば、生命保険の対面販売比率は約65%に対し、インターネットは約20%にすぎません。

ところが、株や投資信託は対面が約30%に対し、インターネットが約55%を占めます。

保険は誰かが背中を押してくれないと入らないし、難しいから専門家と相談したいと考える人が多い一方、株や投資信託は、他人が儲けていると聞けば、自分で調べてインターネットで買う人が多いということです。

いっそ名前変えれば?


名称が「ほけんの窓口」では、投資信託を提案するにはどうにも弱い。なんか素人が付け焼刃で販売しているようなイメージです。

ここは思い切って「ほけんととうしの窓口」にでも名称変更したらどうかと、勝手にアドバイスしたくなってしまいます。

なんにしても、消費者にとって窓口が広がるのはよいことです。健闘を祈る。

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