小学生が憧れるのが会社員とは・・・。この国終わってる

いつだったか、ぼ~とテレビを見ていたら、小学生(だったか定かではない)が将来なりたい職業のトップが「会社員」と言うので驚いた。
夢見る子どもが会社員にあこがれるとは・・・。
いったいいつからこんな夢のない世の中になってしまったんだろうか?
なりたい職業が会社員とは・・・
しかし本当にそうなのか?
いくつか当たってみると必ずしも会社員がトップではありません。どうやら第一生命が調べた調査をもとに放送していたようです。
それによれば、将来なりたい職業の2022年度のランキングの首位は小中高生の男子、中高生の女子が「会社員」で、小学生女子は「パティシエ」だそうな。
小学生男子だけに焦点を当てると以下のようになります。
(2022年)
1位 会社員
2位 YouTuber
3位 サッカー選手
1位 会社員
2位 YouTuber
3位 サッカー選手
今とはだいぶ違う1980年代
比較するなら同じ第一生命が行った調査を遡らねばしかたがない。
調査が始まったのはバブル真っ盛りの1989年。日本は豊かでした。そんな中で小学生が夢見た職業は以下のようになっています。
(1989年)
1位 野球選手
2位 警察官・刑事
3位 おもちゃ屋さん
1位 野球選手
2位 警察官・刑事
3位 おもちゃ屋さん
変われば変わるものだと感心させられます。
にしても1位が会社員というのは寂しすぎると感じるのは私めだけではないでしょう。小学生だよ、小学生。
週休2日制の影響
いくつか理由が考えられますが、1989年と2022年と比較し、大きく変わっているのは週休2日制の導入でしょう。
会社員に週休2日制が本格的に導入されたのは1980年代です。ちなみに公務員に導入されたのは1992年となっています。
それまでは週に休みは1日だけというのが常識だったのです。
あくせく働いて遊ぶ暇もないのが当時の会社員の姿であり、日本人がエコノミックアニマルなどと揶揄されたわけです。
貧乏暇なしの会社員などに、小学生があこがれるわけもなく、昔は下位に沈んでいたものと思われます。
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取り残される人々
しかし、週休2日制が本格化していく中で、会社員は土日休みが当たり前になっていきました。しかし、それは日本の常識ではありません。
農業従事者や自営業者などは土日も多くは働いています。また、流通や小売業に従事する人も土日に働いている人が多い。

(出所:社会実情データ図録)
×は土曜日の仕事時間、□は日曜日の仕事時間の推移を示しています。
子どもは大人の写し鏡
土日もなく、あくせく働いている人を見るにつけ、土日にゆっくりと休める会社員にあこがれる小学生が増えているのではないか。
そんなふうに考えるのはいささか悪意が過ぎるのかもしれません。
バブル崩壊、そして長引く景気停滞の影響で、とりあえず安定した職業につきたいと考える小学生が増えているのかもしれない。これは今の大人の責任でしょう。
そして最も責任があるのはしつこいながら、財政破綻を煽りまくるオオカミ少年の財務省です。
そしてそれを垂れ流すマスゴミ、財務省に手玉に取られる政治家、マスゴミの報道を鵜呑みにする不勉強な国民にも大いなる責任があるのは間違いないと思うのです。
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