日本の投資家、買うものがなくて日本株の投資信託を買ってしまう

海外の金融市場が不穏な動きをしているせいか、日本の投資家が日本株に回帰しているようです。
それを裏付けるのは、野村証券の2023年2月の投資信託の販売ランキングです。
なんと、2015年以来8年ぶりに日本株で運用する投資信託の販売がトップになったというのです。
今後の日本株に明るい兆しが差してきたとでもいうのでしょうか。
8年ぶりの復活
ここ数年来、株といえばアメリカ株、投資信託といえば海外の資産で運用する投資信託が販売の主流でした。
ところが、2023年2月、野村証券の投資信託販売ランキングで、「ノムラ・ジャパン・オープン」が首位になりました。
海外株式や為替が不安定な動きを続けるなか、2022年の終わりから日本株の投信が人気を回復していたといいます。
そして、2月にはついにトップとなったわけです。
なんでこれがトップ?不思議でしかない
さて、「ノムラ・ジャパン・オープン」とはどんなファンドなのでしょうか。
外部環境によって、銘柄を変えていくファンドであり、株式市場が上昇している局面では成長企業へ、下落しているときには、景気後退に強い業績の安定した企業に投資するということです。
設定は1996年であり、かなり歴史があるファンドだといえます。
さぞかし、基準価額も上がっているかと思えば???なのです。
4月10日現在で12,113円・・・。
分配金を再投資していても17,862円となっています。
設定から26年以上経っているのに、2倍にもなっていない。なんで、こんなファンド(失礼)が売れるのか?理解に苦しみます。
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単に他が沈んだだけではという疑惑
純資産総額もわずかに476億円・・・。これで本当に首位なのか?
投資信託協会のデータから投資信託の資金増減の推移をグラフにしてみました。

2023年2月は1000億円ちょっとしか増えていません。
要するに、ほかのファンドが売れなくなったから、トップに躍り出ただけではないか。そう考えざるを得ません。
いかに今の投資環境が膠着感に包まれているかがわかろうというものです。
最後に
2023年3月以降は、割安株に投資する投資信託が人気だといいます。
投資家は守りに入りまくっており、成長株に資金が回らない。
これではテンバガーとなるような銘柄を発掘するのは困難であろうと、半ばあきらめてしまいそうになる成長株投資家でした。
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