成長株の苦難は続く。そもそも起業が少ない日本は成長株が少なくなる

日経平均は思いのほか強い。
しかし、トレンドが変化したとも思えない。膠着相場の中の微修正といったところでしょうか。
バリュー株が良いと思えば、グロース株が戻してきたとか、本当かどうかわからないようなことを新聞は書く。
疑い深い小生としては自分で確認しなければ気が済まない。最近はバリュー株が流行りのようだが、グロース株と比較してどうなのか、久しぶりにNM倍率を検証してみたのです。
NM倍率でチェック
NM倍率は日経平均(N)をマザーズ指数(M)で割って出した数値です。
日経平均が強ければ倍率は大きくなるし、逆に弱ければ倍率は小さくなります。
ここ最近はNM倍率はかなり大きな数値を示しており、日経平均(大型株)優位の相場が続いています。2023年もこの流れは続いているのでしょうか。
確認してみましょう。
その前に株価推移をチェック
以下は2006年3月末を100としたときの日経平均とマザーズ指数の動きを比較したものです。

マザーズ指数の低調が目立ちます。
というか、2023年3月末のほうが、17年前よりも低いのですから、その低調ぶりに驚かされます。
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成長株低迷は続くよ、どこまでも
そして肝心のNM倍率の動きが以下となります。

2022年、成長株市場は死んだといえます。そして、2023年に入っても蘇っていません。
この低迷はまだまだ続くように思えます。2008年から2012年にかけて4年程度、マザーズは死に体でした。
2022年からも4年程度は死に体となると仮定すると2025年まで、バリュー株優位の市場が続くと考えておいたほうがよさそう・・・。
当面は大型株、特に配当利回りが高い株が引き続き好まれるのではないではないでしょうか。
起業が少なければ成長株が少なくなる
日本は起業率が少ないだけに、成長株も世界各国に比べて相対的に少なくなるのは当然だといえます。

(出所:中小企業庁)
退職代行といっても、日本の暗いイメージとは全く異なるのがアメリカの退職代行?です。
明るい退職と明るい起業、これがアメリカの成長を支えているものと考えられます。
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