地方都市にも億ションが軒並み登場。危ういマンション価格の今後は?

マンション2

億ションといえば東京都心の専売特許だと思っていたら、近頃はそうではないらしい。

大阪や名古屋などならまだわかる。しかし、地方都市でも億ションが出回っているというのですから驚きます。

貧困化が進む日本でいったい誰が買うのでしょうか。億ションなどサラリーマンではとても手が出るものではなく、地方であれば戸建のほうが人気が高いように思えるのですが・・・。

いったい何がおきているのでしょうか。






マンション、バブル期を超える


2022年、首都圏の新築マンションの平均価格は6288万円だそうで、二年連続のバブル期超え。

株価はバブル期に遠く及ばないのに、マンションだけは絶好調なのです。

以下は2010年を100としたときの、不動産(住宅)の価格推移です。

20230425realestate.jpg
(出所:国土交通省)

マンションばかりがやけに値上がりしていることがわかります。

マンションとマネタリーベース


マンション価格の推移とほとんど同じ形状を示すグラフがあります。

マネタリーベース(※)の推移です。

20230425basemoney.jpg
(出所:日本銀行)

2013年初頭からの増加に合わせて、マンションの価格が上がっています。

また、コロナ禍の2020年以降のマネタリーベースの加速的増加に合わせて、マンション価格が跳ね上がっていることもわかります。

※マネタリーベース
市中に出回る現金通貨と民間の金融機関が中央銀行に預けた預金の合計


転売しやすいのがマンションの特徴


これはいったいなにを意味するのか。

マンションは投機の対象となっているのではないかと推測します。

人口が減っている中で不動産価格がどんどん上がっていくなどというのは素人でもおかしいと感じます。

本当に不動産のニーズが高いならば戸建とて同じように上昇していくはずです。

同じように上がらないのはなぜかと考えたときに、マンションは転売がしやすいという理由が思いつきます。

地方でも億ションが続々と


マンション市場の好調を受けて、価格の上昇が地方にも進んでいます。

沖縄や福岡、前橋や札幌などでも億ションが相次いで誕生しているといいます。福岡市のあるマンションなどは全戸が億ションだというのです。

また、那覇のあるマンションは平均価格が9500万円となっており、最高値の住戸は2億1800万円にもなるというのですから驚愕です。

いくら資材価格が高騰し、人件費が上昇しているとはいえ、ちょっと行き過ぎではないでしょうか。

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気になる億ションの買い手


ではいったい誰が億ションなどを買っているのでしょうか。

主な買い手は2つです。

1つは海外の富裕層です。とりわけアジアの富裕層が日本の物件を買い漁っているようです。転売目的の投機であろうと推測します。

もう1つは、ダブルインカムのカップルです。1人では無理でも2人合わせれば高額所得者となるような層が、低金利を追い風に高額なマンションを買っています。また低金利が追い風となっている面もあります。

それにしても、富裕層はマンション投資で多少失敗してもよいのでしょうが、後者は極めて危ない橋を渡っているという印象を持ちます。

マンション価格の今後を予想


マンション価格がマネタリーベースと同様の動きをすると仮定すれば、マンション価格は今後下落する可能性が高いのではないかというのが個人的見解です。

植田日銀は、黒田日銀の政策を踏襲するとは言っていますが、いずれは金融の引締めに転じる可能性が高いと見ます。

そうなれば、上昇率が大きかったゆえにマンション価格は下げ余地が大きく、暴落する可能性があると思います。

マンションを買うのはあと数年は待つべきだというのが私めの勝手な予想でございます。

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