5Gとはいったい何なのか

最近やたらとAIやら5Gやらと難しい技術用語が飛び交っております。
5Gはともかくとして、AIは一昔前からある技術だと認識しています。昔からAI囲碁とかAI将棋などといったソフトがありました。
ただ最近、コンピュータの処理能力が著しく向上しているため、AIの処理能力や学習能力が格段に向上し、産業への活用が進んでいるのでしょう。何も目新しいことではないと思います。認識相違であればすいません。
しかし、5Gについては今までの技術から段階が一つ上がるものだと思いますが、今ひとつどういったものか把握していないため、この際調べてみることにしました。
■そもそもGとは何か?
Generation(世代)のことです。5Gということは第5世代ということになります。
■1G(第1世代)とは?
アナログ無線技術のモバイルネットワーク」が1G(第1世代)です。
最初の携帯電話は、日本、米国、欧州の地域別に技術開発が進められました。1980年代から90年代にかけてのことです。
■2G(第2世代)とは?
1990年代、無線技術のデジタル化が進み、デジタル無線技術を用いたモバイルネットワークが標準化されました。このデジタル無線による携帯電話システムが2G(第2世代)です。
メールをはじめとする携帯データ通信が本格化してきました。しかしながら、スピードは9.6kbpsと遅く、データ量の多い情報を扱うには限界がありました。
■3G(第3世代)とは?
3Gの特徴は通信の高速化されたことです。2000年代に入り、2Mbpsというデータ速度が実現され、さらに10M~20Mbpsの高速化技術が実用化されました。
■4G(第4世代)とは?
4G(第4世代)ではさらに通信が高速化され、50M~1Gbps程度の超高速通信が可能となりました。
★5G(第5世代)の特徴
(1)高速で大容量の通信で遅延も少ない
最大で20Gbps(ギガ・ビット毎秒)もの通信速度が実現されます。現在、国内で主流となっている「LTE」と比較すると、実質的に速度は約100倍になります。また通信の遅延も少なく、高い信頼性があります。
(2)多くの機器と同時に接続可能
1平方キロメートル当たり100万以上の機器を同時に通信回線に接続できます。近年、家電や自動車など、あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」という概念が急速に広がっており、5GはIoTの普及に合わせ、多くの機器から同時に回線に接続しても、通信負荷に耐えられるようになります。
(3)期待される活用事例
・自動車
自動運転の実用化が期待されています。車が自ら道路状況を判断して走行し、より安全性が高まると考えられます。また道路の混雑状況も把握し、ルートを最適化することで、時間短縮や省エネも実現できます。
・ドローン
5Gによりドローンをコントロールできる範囲が広がり、広域飛行が可能となります。宅配や、橋や道路の保守・点検などドローンの活用がさらに広がっていきます。
・遠隔手術
医療分野で期待されるのが遠隔地からの手術です。遠隔地にいながら、都市圏の名医、専門医の施術を受けられるようになります。
・8Kテレビ
5Gにより8K映像など高精細できれいな映像の配信が実現できます。
日本では現時点で、2020年スタートの予定となっています。ネット社会の進化でますます面白い世の中がやってきそうですね。楽しみです。
【5G関連銘柄】
・アンリツ(6754)
携帯電話や基地局に強い。通信系計測器の有力企業で海外展開についても積極的。
・村田製作所(6981)
電子部品の製造・販売大手。電子部品専業メーカーとして世界トップクラス。
・ヨコオ(6800)
自動車用アンテナ大手。
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