高齢になれば賢者になる?いや、金太郎飴人間の出来上がり

少子化対策にお金がかかることは誰でも理解できます。
しかし、そのお金をどうやって調達するかについては世代間で大きく考え方が異なります。
この相違を見るにつけ、人間は年を取れば賢くなるのではないということに気が付かされます。
個人の意見は、他人(多くの場合、マスメディア)に支配され、自分の意見のように思っているだけで、実はコントロールされていると感じます。
世代による考え方の違い
日経新聞のアンケートによると、少子化対策の財源確保方法について、世代間にかなりの相違があります。
増税で確保すべきという人の割合が高齢者になるほど大きくなっています。
18歳~39歳 → 14%
40歳~59歳 → 24%
60歳~ → 28%
40歳~59歳 → 24%
60歳~ → 28%
高齢になればなるほど、増税に対して寛容になっています。
いったいなぜなのでしょうか?
収入?資産?いや違う
高齢になればなるほど、収入や資産が増えるという側面もあるかもしれません。
しかし、小生はそうは思いません。
中高年は住宅ローンや育児負担が大きく、高齢者は少ない年金でやりくりせねばならず、
今や全世代で貧困化が進んでいるといえます。
中高齢者は賢くて、現実的だというのでしょうか?
それもまた違うと思います。
年代による接触メディアの違い
この違いは接するメディアが世代によって大きく異なるからだというのが小生の仮説です。
大手メディアは、財務省の意向に沿って財政破綻を煽り、増税やむなしの論調を繰り返します。
しかし、財務省の意向と現実は大きく異なっており、近年、インターネットや書籍によって財政破綻論の嘘や、増税路線の誤りが指摘され、広まってきています。
世代の違いによるマスメディアへの態度の違いを見てみましょう。
以下は年代別のテレビとインターネットの利用時間の推移です。

(出所:社会実情データ図録)
どの年代もテレビが減って、インターネットが増えているわけですが、高齢になればなるほどテレビへの依存度が高く、インターネットは低いことがわかります。
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確認が確認になっていないという愚
違った角度から見てみると、日本人は政府への信頼が薄い割に、新聞や雑誌を妄信する傾向が高いことがわかります。

(出所:社会実情データ図録)
日本の新聞社はテレビ局も抱えており、その論調は基本的に同じだといえます。
まともな先進国であれば、テレビ局と新聞社を同じグループで経営させたら、洗脳に利用されることがわかりきっているのですから禁止するのが普通でしょう。
これは欧米諸国にはない日本の特徴です。
テレビで見た情報を、新聞で確認しても同じ系列企業であれば、内容が大きく異なるはずがない。
そんなことはつゆ知らず、やっぱりそうかと納得し報道を信じる。これが日本人がメディアを妄信しやすい理由だと思われます。
マスメディア受け売り人間の大量生産
一つの例ですが、新型コロナのワクチンに関する情報を何で確認したか、年代別に比較したのが以下のグラフです。

(出所:社会実情データ図録)
70歳以上となれば、テレビの情報を新聞で確認する(あるいはその逆)であり、頭の中は日本の各系列メディアに完全に洗脳されていると推測できます。
こう言っちゃ失礼ですが、70歳以上の人の多くは、単なるメディアの受け売り人間であり、去勢された家畜同様と考えてよさそうです(例外の方もたくさんおりますし、あくまで一般論なので悪しからず)。
人間、長く生きれば賢くなるってもんじゃないと感じます。いかに情報を鵜呑みにしないよう、積極的にあらゆる情報を取りに行くか、これにかかっているのではないでしょうか。
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【追記】
驚くべきデータがあります。
「民主主義に国民の従順さが必要か?」という問いに対する回答は国によって大きく異なります。日本は意外?なほど、従順さは不要と考えていることがわかります。(グラフの下に行けば行くほど従順さは不要という意味)
(出所:社会実情データ図録)
従順さは不必要と考える人が多い一方、マスメディアを妄信する人が多いならば、世論を操作したいと思う為政者や官僚は、直接メッセージを出すのではなく、マスメディアを経由したほうが効果的だと考えるのは当然です。
そして、実際それは行われているのはないでしょうか。
また、日本とドイツが突出して低い点が興味をそそります。第二次世界大戦後のアメリカによる洗脳工作は確実に効果があったことを示唆しているように思います。
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