弱気派が株式市場を噴き上げる。そしてさらなる踏み上げへ

チャート

相場格言ってのは、もっともらしいことが並べ立てられているわけですが、どっちへ転んだところで、言い得て妙の格言があったりして、まったく当てにならんというのが個人的な見解です。

「もうはまだなり、まだはもうなり」なんて言われても禅問答のようで、煙に巻かれている感がありありなのです。

ところで、日経平均が3万円台に再び乗ろうとしているのには驚いた。しばらく前に予想したとおりの展開になってきたのです。

3万円台に乗せて、天井をつけて再び下落というのが小生の勝手な見立てなのです。ということはここである程度逃げておかないと逃げ遅れるし、安い所で買う資金がなくなってしまうのです。

この上げ相場、実に不思議なのは、弱気な投資家が多いのにじりじりと上昇している点です。いったいどうしたのでしょうか。






不思議な株高


不思議な株高に懐疑的な見方をしている投資家が多いようです。

下がると儲かる、ベア型のETFの口数は過去最多に膨らんでいます。また、相場の神様ともいえる藤野氏が立ち上げたレオス・キャピタルワークスが運用する、ひふみ投信も現金比率を高めているといいます。

株安を見込んだ、信用取引での空売りも増えています。しかし、思惑は外れ株価は上昇・・・。売り屋は含み損を抱えて焦っているのが今の状況です。

踏み上げが上げの原因!?


するとどうなるか?

株価が下がれば損失を少なくするためにすぐに買戻しが入ってくる。皮肉なことに自分の買いで株価が上がってしまうということになります。

いわゆる「踏み上げ」相場です。

ベア型投信とて同じこと。少しでも下がれば、損失を少なくしたい投資家が売ってくる(買戻しと同じです)。

これも踏み上げの一種といえるでしょう。

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ブリッシュ・コンセンサス


「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく」のだそうです。

今はさしずめ、懐疑の中で育っているという段階でしょう。今後、楽観の中で成熟し、陶酔に浸れるかは不明です。

ブリッシュ・コンセンサスという考え方があります。

この考え方は上記の格言とほとんど同じだといえます。弱気派が多いほど、株価の上げ余地は大きく、逆に強気派が多いほど下がりやすいといった考え方です。

この考え方は一見単なるあまのじゃくに見えるのですが、そうではありません。

詳しくは以下をご覧ください。

(関連記事)ブリッシュ・コンセンサスによる投資家心理の分析

懐疑は深まるのだが・・・


しかし、いったい誰が買っているのだろう・・・。

売り方の買戻しだけでここまで上がるとは考えにくい。

金利は上がり、金融システム不安が高まり、景気悪化懸念は深まっているというのに・・・。積極的な買いを入れているのはいったい誰なのでしょうか?

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