ガソリン車と合成燃料とホンダF1復帰と・・・

石油

日本が石油大国となる日がくるのだろうか?

「合成燃料」です。

合成燃料は水素と二酸化炭素から作られるわけですが、現行のガソリン車でもそのまま使えるというのが大きな特徴です。そのため、大きな油田がまったく無い日本でも化石燃料と同じものを作ることが可能です。

経済産業省が合成燃料の商用化目標の時期を前倒し、2030年代前半にするといいます。

あと10数年後、合成燃料が街に出回り、引き続きガソリン車が走り回る姿が見られるのでしょうか。






EUの朝令暮改


内燃エンジン車を全否定していたEUがウクライナ戦争による資源高で一転、2035年以降も内燃エンジン車の新車販売を容認したことは記憶に新しい。

しかし、それには合成燃料の使用という条件がつきます。

なぜ、合成燃料でなければならないか。

それは、走行時には合成燃料もCO2を吐き出すわけですが、製造時にはCO2を使うことになるため、全体でみればプラスマイナスゼロにできるからです。

量産化でコストダウン


問題となるのはやはりコスト。

合成燃料の製造コストは1リットルあたり300円から700円ほどになるといいます。

これでは、一般の消費者には手が出ない。

経産省の目論見は、商用化後に量産体制を構築することで製造コストを下げるというものです。経産省は1日当たり1万バレルを目標としています。

しかし、1万バレルっていったいどの程度?

合成燃料に期待!できるか?


日本ではどの程度石油を消費しているのでしょうか。

日本は1日あたりの石油消費量は世界5位(2020年)となっています。

20230526sekiyu.jpg
(出所:外務省)

なお、量は1日あたり326万バレル。

326:1。

焼石に水とはこのことか・・・、と失望するのでした。

この程度では庶民に合成燃料が行きわたることはないでしょう。

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ホンダ再びF1復帰へ


ホンダが2026年から5季ぶりにF1に復帰するという。

あれほど電気自動車に前のめりになっていたホンダがなぜ?と不思議に思うのは私めだけではないでしょう。

ホンダは合成燃料にも力を入れています。合成燃料の本格的普及を見越したF1復帰だというのが小生の憶測です。

経産省の目標を大きく上回る量産がなされることを祈ります。そうすれば資源小国、日本の懸念が一つクリアされることになるからです。

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