安倍元首相亡き後、緊縮脳議員がうじ虫のように湧き出てきた

さまざまな批判があったのは事実ですが、故安倍元首相の経済に関する知見は歴代総理の中でも群を抜いていたことは疑いようがありません。
岸田首相などは財務省の操り人形と考えられるわけですが、そうなってしまうのはまるで経済に対する知識、洞察がないからだと思われます。
毎年6月に政府は「骨太の方針」を出します。
安倍元首相が存命であった昨年は、金融緩和、積極財政を是とし、無意味なプライマリーバランス黒字化には目標年次を示さないなど、安倍色が強いものになりました。
しかし、安倍氏亡き後、今年(2023年)の骨太の方針は、日本経済を弱体化させる骨細の方針が決められそうな気配なのです。
とにかく6月に出される骨太の方針は、今後の経済運営の方向感を示す重要な方針であり、注目しておく必要があります。
死人に口無し、情け容赦なき政治家
死人に口無しとばかりに、安倍氏亡き後、自民党内で緊縮財政路線を是とする政治家の声が大きくなっています。
防衛費増を増税で賄うとか、少子化対策のために社会保険料をアップせざるを得ないなどといった意見が典型的です。
こういった主張をする政治家は概ね、財務官僚のレクチャーで脳みそが洗脳されており、自らの頭で考えたり、分析することはありません。
財務省の言う通りの主張を繰り返せば、予算取りでも便宜が図られるだろうし、余計な税務調査も入ってこないという姑息な考えもあると推測します。
そして、そこには国民目線という政治家にとって、もっとも重要な視点が欠けているのです。国会議員にはふさわしくないということです。
緊縮脳に侵された自民党議員ども
自民党内で、財政規律を求めるグループの力が増しているといいます。
代表的なのは、財政健全化推進本部なるものです。
不勉強、無能、無知、薄情、無責任といったキーワードが似合う緊縮財政派の議員の代表格は以下のような面々です。
額賀福志郎、田中和徳、稲田朋美、越智隆雄、小渕優子など
もし、地元議員であれば是非とも投票はしないほうがよろしいかと思います。
なぜなら投票した人もまた貧困化する可能性が高くなるからです。
その陰にはまともな議員も
一方で、まともな財政政策と唱える自民党議員もいます。安倍元首相が生前、最高顧問を務めていた、財政政策検討本部です。
研究熱心、有能、賢明、温情、責任感などといったキーワードが良く似合うまともな議員の代表格は以下のような面々となります。
西田昌司、城内実、木原稔、高市早苗など
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日本、イタリアという落ちこぼれ
G7でひときわ落ちぶれているのが日本だということが、以下からもよくわかります。

(出所:厚生労働省)
日本とイタリアの凋落が著しい。イタリアの場合は、名目の賃金はそれなりに伸びているものの、物価上昇が激しく、実質賃金はほぼ横ばいであり、デフレの日本とは少々様相が異なります。
目くそ鼻くその貧困化
イタリアの名目賃金の伸びが各国と同程度であるにもかかわらず、実質賃金が伸びていないのは、イタリアの物価上昇率が高いからです。

(出所:世界経済のネタ帳)
給料の伸び以上に物価が上がるため、実質的には豊かになっていません。
日本の場合は給与の額面そのものが上がらず物価も安いまま、イタリアの場合は給与の額面は上がっていますが、物価がそれ以上に上がっているということになります。
いずれにせよ、貧困化が進んでいることに違いはありません。
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