名目GDPの伸びが日本株上昇の原因。さて今後はどうなる?

駅

海外投資家の日本株への興味が高まりを見せています。

単に出遅れ株だからという理由ではなさそうなのです。なんとここ30年来では考えられない、GDPの成長に注目が集まっているというのですから、デフレ慣れした日本人には信じがたい。

2023年の名目GDPは570兆円程度になりそうで、これは過去最高水準となります。

もっとも通常の国であれば毎年過去最高を更新していくのが普通ですから、いかに日本が異常であったかがわかろうというもの。

これは本格的な日本経済の離陸なのか。期待してもいいのでしょうか?






潮目変わる


2023年4月以降、日本株、とりわけ大型株の上昇が著しい。

証券会社への海外投資家からの日本株に対する質問が増えているといいます。その内容は、日本企業の賃上げの動向やインフレ動向など、ファンダメンタルに関するものが中心であるようです。

これまでは、金融政策や為替相場に関するものが多く、いわばテクニカルなものが中心だったと言えますが、流れが少々変わってきています。

名目GDPと株価


特に注目を集めているのが、名目GDPの成長です。

日本の名目GDPはバブル崩壊後、とりわけデフレ元年ともいえる1997年以降、まったくといっていいほど成長していません。

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(出所:世界経済のネタ帳)

しかし、ここに来てにわかに成長気運が高まってきました。

なぜ名目GDPが注目されるかといえば、企業の業績も名目換算で測られるためです。当然、株価も名目換算で価値が測られるといえます。

だからこそ株式はインフレに強いということになります。

名目GDPが伸びなきゃ株価も上がらない


それは名目GDPと日経平均の動ぎを比べて見ればわかります。

名目GDPが伸びないから、株価も上がらないという関係にあったことは明らかでしょう。

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(出所:世界経済のネタ帳)

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日本株上昇の許容値は?


さて、日本株の上昇はどの程度まで期待できるのでしょうか。

考え方次第でどうにでもなるっていえばそれまでですが、ある外資系証券会社が名目GDPや企業の財務状況などをもとに、過去のデータからはじき出した結論は、日経平均は29000円程度が妥当とのことです。

株価は、えてして上にも下にも行き過ぎる傾向があることから、現状の株価は少々行き過ぎた株高といえそうです。

日本株の今後


今後の株価は、名目GDPの伸びに大きく左右されることになるはずですが、それを正確に予測することは難しい。

しかし、今の岸田政権がやっていることを見ると、政策の大転換が起きるはずはなく、むしろ経済成長の芽を摘む可能性すらあり、かつての高度成長のようなことにはならないと思います。

政策のコペルニクス的転回がなければ、日本経済がかつての輝きを取り戻すことはないでしょう。

世界主要国の動きを見れば想像がつきます。

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(出所:世界経済のネタ帳)

よって、日本株に対する過度な期待は禁物であり、上がり過ぎたと感じたら売却して様子を見るというスタンスを保つ必要があると感じる今日この頃なのです。

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