外債の含み損に苦しむ銀行

銀行が本業である融資で稼げなくなり、多くの銀行が本業赤字に陥っています。
伸びない融資、集まる預金、そんな中で収益を伸ばすために、多くの銀行は国内に比べ相対的に高利回りが期待できる外国債券に多くの資金を投資しました。
しかし、ここに来てその債券運用にもほころびが生じつつあります。
原因はアメリカの金利上昇。
約2年前には1%前半だった長期金利がここに来て3%前後に上がってきています。金利の上昇で債券価格が下落して含み損が発生しているというわけです。
本業赤字のうえに余資運用でも赤字となるともはや打つ手がなくなります。前門の虎、後門の狼といったところ・・・
ここは踏ん張って融資を増やしつつ、収益源の多角化を図っていくしかありません。
銀行経営者は薄氷を踏む思いでしょう。難しい経営判断が求められています。
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