小型株が好調だというが・・・。どうも腑に落ちない

報道によれば、ここ最近小型株に資金が流入しているのだそうです。
2023年6月末から小型株の優位が鮮明となっているのだといいます。その背景にあるのが中国経済の減速懸念です。
8月に入って、中国不動産大手の中国恒大集団がアメリカで破産申請したことも大きな影響を与えており、個人投資家が内需の小型株に資金を移しているというのです。
しかし、どうもそんな実感が湧かない。本当にそうなのか確かめてみることにしました。
大型株優位の市場が継続中
小生が継続的にウォッチしてきたのは、日経平均と東証マザーズ指数です。マザーズ市場は無くなってしまいましたが、指数はなぜか継続されているのです。
日経平均株価をマザーズ指数で割り、NT倍率ならぬNM倍率を算出し続けてまいりました。
本当に小型株が上昇しているのならば、NM倍率の数値は小さくなっているはず。
まずは日経平均とマザーズ指数の長期的な推移を比較してみます。
以下は2006年3月末の株価を100としたときの値動き比較です。

日経平均は2倍近くまで上昇していますが、マザーズ指数は2006年の水準の半分にも満たないという体たらくです。
NM倍率は過去最高水準
そして、以下はNM倍率の推移です。

最近はむしろNM倍率は上昇しており、日経平均割高、マザーズ割安が加速しているようです。
これを見る限り、小型株が好調なんてとても思えませんが、いったいどうなっているのか意味不明です。
見る指標が悪いのか?それとも報道はごく短い期間での傾向を報じただけなのか?いま一つ釈然としないのであります。
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マザーズ指数はどうなっちゃうの?
ところでマザーズ指数はどうなってしまうのでしょうか?
東京証券取引所のWEBサイトに掲載されておりました。
(以下引用)
2022年4月の東証市場区分再編によりマザーズ市場は廃止となりましたが、東証マザーズ指数自体は2022年4月以降も継続して算出されています。
東証マザーズ指数は今後、一定のルールに基づき構成銘柄の入替(3段階)が行われ、2023年11月6日に指数名称が「東証グロース市場250指数」へ変更される予定です。
(引用終わり)
名称は変わりますが、引き続き指数は算出されるとのことなので、NM倍率はNG倍率となって継続ウォッチできそうです。
疑似バフェット指標(2023年8月末)
8月も終わり。日経平均の居所を確認しておきます。
(疑似バフェット指標についてはこちらをご覧ください。)

引き続き日経平均は割高と見ます。
過去の水準に比べて日経平均が高止まりできているのは、旺盛な外国人投資家の買いと株主資本主義の進展による株主重視の姿勢によるものと考えられます。
2024年からの新NISAも相まって、日本株の需給は引き続き好調が続くと見ます。
というわけで下げがあっても深押しはないのではないでしょうか。
3万円割れを狙っている投資家が多いと推測しますが、そういうときに限って3万円は割らないもんです(根拠なしの経験則と勘)。
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