新興市場株の低迷要因

本日は日経平均400円超安と大幅安。お盆休みで市場参加者が少ないところを狙い撃ちされた感があります。大物が眠っているときは少ない資金で市場を動かせるからヘッジファンドなどが仕掛けるには良いタイミングとなります。
ところで最近、東証マザーズ、JASDAQ市場の株価と売買代金がとりわけ低迷しています。
株価低迷の要因の一つとして、7月末の日銀の金融政策決定会合における政策変更が影響しているようです。同決定によれば、日銀の今後のETF購入方針が見直されることになりました。
日銀は年6兆円のETF購入を予定しておりますが、新興市場株はその対象から除外し、TOPIX連動型を増やすとのことです。この変更を受け、東証マザーズ、JASDAQの株式が敬遠され、東証1部の中小型株に資金が向かっているようです。
ここのところ、日経平均株価が横ばいを続けていたのに、成長株の株価がさえないのはこの影響のようです。
しかし、日銀のETF購入期待により株価が維持されているというのはいびつな構造であると思います。日銀の買い入れが無ければ(自然体であれば)、株価はもっと下がっているということでしょう。現に今日はその動きが顕在化しました。
新興市場株の動きがむしろ今の経済や景気の動向を正直に表しているものと考えられます。
現状はこの下がりの中で慎重に成長株を少しずつ拾っていく局面であると思います。
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