年齢によって新NISAの使い方は大きく異なる。新NISA年齢別活用法

2024年から始まる新NISAは、投資金額がデカい分、とりわけ積立投資枠が大きい分、富裕層にとって有利な仕組みだといえます。
つみたて投資枠が年120万円あるわけですが、ひと月に10万円ずつ、積立投資できる若い人は少ないでしょう。
つみたて投資枠といっても、過去の貯蓄などをつみたて投資枠に回すという人が多いのではないでしょうか。
若い人は貯蓄も少ないため、取り崩してつみたて投資枠に回すこともままならないのが実際のところだと思います。
ところで新NISA、いったいどうやって使っていったらよいのでしょう。いろいろと頭をひねっている人も多かろうと推測します。
年齢による違い
若い人は、長期投資ができるが資金が少ない、高齢者は、資金がたくさんあるが長期投資をするほど時間がないというのが、新NISAの皮肉です。
しかし、そんなことを言っても始まらない。
若い人は長期的な視野に立って、1800万円の枠を埋めていけばいいし、高齢者は年間投資枠の360万をフルに使って、5年間で1800万円を埋めてしまう、そんな使い方が適しているのではないかと思います。
以下を見ても、金融資産が高齢者に偏っていることがわかります。60歳以上で日本の個人金融資産の半分以上は保有されています。

(出所:内閣府)
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高齢者に適した投資
年齢によって、投資する商品にも違いが出てくるものと思います。
高齢者はあまり長期では投資できないため、長期的な成長を当てにしたキャピタルゲイン狙いの投資は不向きであろうと考えられます。
それよりも、高配当株や分配金利回りが高いリートなどで、インカムゲインを主たる目的とした投資が妥当ではないかと思います。
しかし、配当や分配金がNISA枠の外に出てしまうのでは、複利メリットがなくなってしまうため、若年層の長期的な資産形成には不向きであるといえます。
若い人はキャピタルゲイン狙い
若い人は時間という大きな味方があります。
インカムゲインよりもキャピタルゲインを目当てとするとともに、配当や分配金がファンドの内部で再投資されるのが望ましいといえます。
いったん分配金が支払われてからNISAで再投資をすると、枠を余分に使うことになって、もったいないからです。
あるいは既に枠をいっぱいに使っていたら、課税口座で再投資せざるを得なくなりますので、これまたもったいありません。
新NISA、人によって使い方は千差万別となるでしょう。うまく使った人とそうでない人では長期的に大きな差が出てしまいますので注意が必要です。
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