CATV王国のアメリカでCATVの解約が相次いでいる理由

アメリカでテレビといえばケーブルテレビ(CATV)というのが定番であるのはご存じのとおりです。CATVの普及率は約70%にも達し、テレビ番組の多くはCATVを通じて配信されています。
ちなみに日本のCATV普及率は10%程度であり、その普及率には雲泥の差があります。
ところがです、アメリカでもテレビ離れが進んでいるようであり、CATVの解約が多くなっているといいます。
アメリカの映像、動画市場で今何が起きているのでしょうか。
動画配信サービス中毒
くだらないテレビ番組を見ない人が増えているのは古今東西変わらないらしい。
特にコロナ禍での巣ごもりがその傾向を一段と進めたといえます。
アメリカではコロナ禍において、動画配信サービスの利用が一気に進みました。2023年7月時点で、映像サービスのうち、ネットフリックスなどの動画配信が占める比率は約39%とCATVや地上波を上回っています。
アメリカでは1世帯で契約している動画配信サービスが平均で4つもあるというのですから驚きです。
さすがにお金がかかるというわけで、切り詰めざるを得なくなるのですが、カットされるのは複数となってしまった動画配信サービスではなく、CATVとなる世帯が多いのだとか。
CATVの落日
もともとCATVとインターネットを一体として契約する世帯が多いのですが、その値段がかなり高いという実態があります。概ね月1万2千円程度で日本に比べて2倍くらいであり、かなり高いという印象です。
これに加えて動画配信サービスに4つも加入していたら、さすがにリッチなアメリカ人でも高く感じるということなのでしょう。
そんなわけでCATVを解約する人が増えているわけです。
CATVや衛星放送の加入者は10年ほど前がピークで、約1億世帯にも及びました。
しかし、ここ最近では6000万世帯ほどとなっており、世帯普及率は過去40年間で最低水準にまで落ち込んでいます。
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人気の動画配信サービス
アメリカで人気の動画配信サービスは何なのでしょうか。
2022年7月の視聴時間によれば、ランキングは以下のようになっています。
1位:ネットフリックス
2位:Hulu
3位:Prime Video
ちなみに日本は以下のようになっています。
1位:ネットフリックス
2位:U-NEXT
3位:Prime Video
小資本ながらU-NEXTの健闘が光ります。
どちらにせよ、国を問わずテレビ番組を見る人は減少の一途を辿っており、テレビのメディアとしての力はピークアウトしたと見てよさそうです。
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