バフェット、株を売りまくり現金を積み上げる。株式市場への警戒感

投資の天才、ウォーレン・バフェット率いるパークシャー・ハザウェイが株を売り越しているというのですから、ちょっと心配になってくるのです。
パークシャー・ハザウェイは、2023年の4月から6月にかけて約1.1兆円を売り越しました。
売った資金は現金で積み上げており、その金額は実に22兆円にもなります。これは過去最高水準なのです。
パークシャー・ハザウェイの動きは、近い将来の株価下落を見越したものと思われ、不気味に感じるのです。
人の行く裏に道あり
バフェット氏はこれまで、株式市場が好調なときには株を購入せず現金を積み上げておき、市場が下落した時に一気に購入することで資産を増やしてきました。
バフェットの投資戦略は「他人が貪欲な時には慎重に、慎重な時には貪欲に」というものであり、他人と同じことをしていては儲からず、逆に損をするという信念に基づいていると思われます。
これは日本の相場格言、「人の行く裏に道あり花の山」に通じるものです。
バフェットはいつも先回り
思うにバフェット氏の投資行動は常人よりも一歩あるいは半歩前を歩いているようです。(簡単なようで難しい・・・)
2008年のリーマンショックの際、バフェット氏は「コマドリが来るのを待っていると春は終わってしまうだろう」と語ったといいます。
「コマドリが来る」というのは景気の回復を意味しており、景気回復の兆しが見えるまで待っていたら、人よりも出遅れてしまうということを意味します。
先回りが大事だということでしょう。
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不気味な株式市場
最近の株式市場はにわかに弱気相場となってきました。
以下はここ3か月のNYダウと日経平均の動きです。
●NYダウ

●日経平均

バフェット氏には、ここ最近は貪欲な株式市場に見えたのでしょう。だから売りに転じたと考えられます。
株式市場がさらに下がり続けるかは神のみぞ知るの世界ですが、警戒しておいたほうが良さそうです。
庶民は一体どうすれば?
そもそも庶民に将来の株価がどうなるかなどわかるはずもない。
しかし、長期的視点に立てば勝てる可能性は高くなるはずです。
バフェットの投資哲学は庶民投資家にも学ぶ点は多いといえます。例えば、割安であっても成長しない株を買わないといったものです。
「素晴らしい企業を適正な価格で買う」とバフェット氏は語っています。長期的に成長が期待できる会社で、なおかつ株価が割高でなければ「買い」ということになります。
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