海外との金利差広がる。海外債券が有望な投資先に見えてくる

オフィス

インフレとともに上昇した海外金利とは裏腹に、日本の金利はそれほど上昇していません。

通常であれば、その歪んだ金利情勢を利用した円キャリー取引が盛り上がるところですが、現状では静かな動きにとどまっています。

そもそも円キャリー取引とは何なのか?そして、なぜ円キャリー取引が盛り上がらないのでしょうか。






円キャリー取引ってなんだ?


円キャリー取引、円キャリートレードなどといった言葉を聞いたことがある人も多いはず。

円キャリー取引とは、金利が低い円建てで資金を借り入れ、その資金を外貨に転換して運用する取引をいいます。

外貨での運用先は、外国債券や外国株式、原油などの商品先物、海外の不動産、ヘッジファンドなど多種多様です。

日米金利差拡大中


足元の日米金利差は、短期金利で5%半ばと2000年以来の大きさとなっています。

日本の短期金利(3か月)はここ1年まったく上昇していません。

20231008nihon.jpg

一方でアメリカはじりじりと上昇を続けています。

20231008US.jpg

さすがにこの円安では・・・


この金利差を利用した円キャリー取引が盛んに行われているかと思えばそうでもありません。

いったいどうしてなのでしょうか。

どうやら円安が行き過ぎており、ここから円キャリー取引を仕掛けても、為替差損が怖いという警戒感があるようです。

確かに1ドル150円の水準は2000年以降でもっとも円安水準であり、ここからさらに円安が加速するとは考えにくいようです。

20231008kawse.jpg
(出所:社会実情データ図録)

円安好況を止めるな! 金利と為替の正しい考え方 (扶桑社新書) [ 高橋洋一 ]

価格:990円
(2023/10/8 18:16時点)



構造的な円安への転換


思えば日本はかつて貿易立国などと呼ばれたわけですが、今では見る影もありません。

貿易黒字はどんどん減り、近年は貿易赤字の年すらあります。

20231008boueki.png
(出所:世界経済のネタ帳)

海外企業にとって、日本企業はもはや脅威ではありません。

だから円高圧力を高めて、日本イジメをする必要はなくなりました。

そう考えると今の円安が反転しても急激が円高になるとは考えにくいと思うのです。株式市場に高値警戒感が出ている中で、海外債券の魅力が増してきているように思います。

関連記事


2024年は円安メリットがデメリットを上回る年となるはず
円安=株高時代の終焉。なぜ時代は変わってしまったか?
株価の先見性から2023年後半の株価を決める3つの要素
ミセスワタナベ、ついに銀行と肩を並べる。FX取引急増中で大丈夫?
日本は円安になっても良い理由。生産能力から考える
日本、アメリカに2度潰される。ニッチ市場で生き延びるほかなし

↓↓応援クリックお願いします↓↓

にほんブログ村

日銀 利上げの衝撃 [ 加谷 珪一 ]

価格:1579円
(2023/10/8 18:17時点)






関連記事

コメント

非公開コメント