エンゲル係数が上がっているが、これは最近の現象ではなかった!!

この夏の熱波は、野菜の価格にも大きな影響を与えました。
スーパーに行って野菜の価格を見ると驚かされる。プチトマト、たったこれだけで400円以上!?
暑すぎると野菜もうまく育たないのだそうです。スイカなどは暑さで爆発したのだとか・・・。野菜だけの影響ではありませんが、日本人のエンゲル係数が40年ぶりの水準にまで上昇しました。
これは日本人貧困化の象徴ともいえる数字なのです。
日本のエンゲル係数上がる
エンゲル係数は、家計の消費支出にしめる食料費の比率を表しています。
一般的に、収入が増えれば家計費にしめる食料費の割合は低下する傾向にあり、エンゲル係数が上昇するということは、生活水準が低下していると見ることができます。
そして、日本のエンゲル係数は2023年9月には40年ぶりの水準に上昇しているのです。
以下は日本のエンゲル係数の長期推移です。

(出所:社会実情データ図録)
エンゲル係数上昇の真犯人判明
おやっと思わせるのは、エンゲル係数は最近突然上がったのではないということです。
2014年あたりから急に上昇し、2019年あたりにさらに上昇していることがわかります。アベノミクスで失業は減り、株価も上がったのにいったいなぜ?という疑問が湧くのは当然でしょう。
しかし、その答えはすぐに推測できるのです。
2014年、消費税率は5%から8%へと引き上げられました。そして、2019年にはさらに8%から10%へと引き上げられました。
エンゲル係数の上昇はこの消費増税の時期と見事に符合しているのです。
要するに日本人を貧困化させたのは消費増税だと言い切ることができます。
日本、一人負けの様相
そして、昨今の世界的なインフレがさらに日本人の貧困化を加速させているというわけです。
世界的に見ても日本のエンゲル係数の上昇は異様に見えます。

(出所:社会実情データ図録)
日本は先進諸国の中でイタリアと貧困化を競って?います。
日本は韓国よりも貧しくなったといわれますが、このグラフを見てもそれが本当であることがわかるでしょう。
経団連というおかしな団体
こんな状態なのに、経団連などはさらなる消費増税を求め、19%までに上げることを提言しているのですから頭にくるのです。
同じ日本人なのになぜ?という疑問も沸々と湧いてきます。
経団連はその構成メンバーを見れば明らかなように、世界を市場にする大企業が中心の組織です。

グローバル企業にとって、世界の市場は日本の市場よりも重要であり、日本人の豊かさよりも自社の利益が優先されます。
日本人の貧困化などよりも、自社の利益を優先して考える国賊(古い)団体といえるのではないでしょうか。いや、いえます。
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エンゲル係数を下げるのは理論上簡単
増税メガネ(岸田首相)は、自らのニックネームが相当気にいらないご様子であり、減税を打ち出したのであります。
しかし、それは単なるニックネームの返上を目指したものであり、国民を豊かにしようなどという温情は微塵も感じられないものです。
ジャーナリストの櫻井よしこさんが実に的確な指摘をしています。
『岸田首相は期限付き所得税減税をすると言っています。恒久減税をしたくない財務省の考え方を取り入れたのでしょう。税収増を国民に還元し国民に喜んでもらって、ご自分の支持率も上げる方法は他にあるではありませんか。それは消費税の減税です。財務省にばかり耳を傾けないでほしいですね。』
全くその通りと合いの手を入れたくなります。
日本のエンゲル係数を下げる(豊かさを取り戻す)には、消費税減税がもっとも効果的であることは、2014年以降のエンゲル係数の推移を見れば明らかなのです。
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