インド株大人気。ブームに乗ってしっぺ返しを喰らう可能性

地球

来年からの新NISAの受け皿として、インド株が注目を集めています。

成長投資枠の対象となっている新興国の株式投資信託約130本の中でインド株関連が約30本を占めています。

世界2位の経済大国となった中国の株式関連は約20本であり、インド株投信は経済規模で大きく上回る中国株投信をしのぐ人気となっています。

これはインド経済の成長が著しいことに起因しており、それを支えているのは高い労働年齢人口比率であるとの見方があります。

しかし、他国の動向と比較してみると事はそれほど単純ではないようなのです。






インド、生産年齢人口とともに成長


人口構成が若いと経済が成長し、それに従って株価も上がるというのはわかりやすく納得しやすい論理構成だといえます。

たしかにインドは生産年齢人口の伸びが大きく、その比率が高いといえます。

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(出所:GraphToChart)

株価の伸びも生産年齢人口の伸びに比例しているかのようです。

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アメリカの動向


アメリカはどうでしょうか。

移民大国だけに先進国にもかかわらず、生産年齢人口は増え続けています。

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(出所:GraphToChart)

株価も歩調を合わせて上昇しているようにみえます。

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中国の動向


中国はどうででしょう。

中国はすでに生産年齢人口のピークを打ち、減少に転じ始めました。

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(出所:GraphToChart)

株価は生産年齢人口が頭打ちとなったために停滞期に入ったかのようであり、生産年齢人口と株価には相関があるように思えます。

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日本を見ると景色が一変する


しかし、日本の状況を見るとその景色はいっぺんに変わり、生産年齢人口と株価の関係に大いなる疑念が湧き上がります。

日本はご存じのとおり、世界一の高齢化社会であり、生産年齢人口は大きく減少しています。

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(出所:GraphToChart)

にもかかわらず株価は極めて順調に上がっており、インド、アメリカと同程度の上昇をしています。

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日本の動向を見ると、生産年齢人口と株価の相関には大いなる疑問符がつくのです。

インドやアメリカ、中国の動向からだけでは、生産年齢人口の増加が株価の上昇に結び付いているように見えますが、実は単なる偶然ではないかと思うのです。

ブームに乗るインド株投信のリスク


各国の株価指数に採用されるような上場企業は、そのビジネス領域を自国に限定せず、世界各国に展開するグローバル企業であることが多いでしょう。

そのため、自国の経済がどうなろうとも世界経済が成長すればその恩恵を被ることができます。

インドの経済が成長すればインド株も上昇するのでしょうが、インドでビジネスを展開するグローバル企業の株価はもっと上昇する可能性を秘めているということです。

インド経済の成長=インド株の上昇、と捉えている人はすでに割高な水準にまでインド株を買い進めている可能性があります。

その意味において、ブームに乗ったインド株投信の購入は、いささか危険をはらむ行為だといえるのではないでしょうか。

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