個人向け国債にそろりとマネーが流入


ご承知のとおり、金利の下降局面では固定金利で運用し、上昇局面では変動金利で運用するのが鉄則でしょう。お金を借りる場合はその逆になります。
長期金利を0.2%程度まで許容するという7月末の日銀の金融政策の一部変更により個人向け国債(10年)の存在感が少しずつ高まってきています。
8月の個人向け国債(10年)の利率は0.09%となり、ひさしぶりに下限の0.05%を上回りました。
そこで個人向け国債(10年)の商品性についておさらいしてみました。なお、個人向け国債には固定金利型の5年ものと3年ものもあります。
【商品名】
個人向け国債(変動金利型10年満期)
【金利の設定方法】
前月の最後に行われた10年固定利付国債の入札における平均落札利回りを基準金利とする。
そして、基準金利×0.66
が適用利率となる。適用利率は半年ごとに見直される。
【下限金利】
0.05%
【利子の受け取り】
半年に1回
【購入単位】
1万円以上1円単位
【中途換金】
発行後1年経過すればいつでも中途換金可能
【発行月】
毎月
とこんな感じです。詳細は財務省のWEBでご確認ください。
個人的には「金利1%未満≒0と同じ」に感じてしまいますので、まだまだ魅力的とはいえないですが、昨今の金融情勢は波乱含みとなっていますので、資金の逃避先をしての価値はあると思います。

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