ついに信託報酬ゼロの投資信託までも登場

マゼランファンドで有名なフィデリティ投信。そのフィデリティ投信がアメリカで信託報酬ゼロの投資信託を投入したということが話題になっています。
信託報酬は、投資信託を持っているだけでかかる費用で、長期にわたって保有しているとそのコストの差は運用利回りに大きく影響してきます。
それではどうやってその信託報酬をゼロにすることができたのか、またその狙いは何なのでしょうか?
信託報酬ゼロにできた要因の一つとして、投資信託のベンチマークとなる指数(日経平均やTOPIX、日経400など)を自社で作成したということです。
他の会社が作った指数をベンチマークとして使用するとそれだけで使用料が投資信託の純資産の0.1%程度かかり、信託報酬ゼロにすれば赤字に陥ることとなります。これを防ぐために自社開発したというわけです。
それでは信託報酬ゼロの狙いは何なのでしょうか。それだけでは会社の収益がなくなり会社が存続できなくなってしまいます。
狙いは新規顧客の獲得にあるようです。世界的に低金利が続く中、投資家はコストに過敏になっています。信託報酬の下げは顧客獲得に絶大な効果を発揮しており、それがゼロとなればその効果は究極となります。
そして新規の顧客から他の取引で手数料をいただくようにするという戦略のようです。
それにしても行き着くところまで来たという感があります。日本でも信託報酬ゼロの投資信託が登場するのは遠い未来のことではなさそうです。金融機関にとっては戦々恐々ですね。
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