クレジットカードの不正利用が急増中。とりわけ気をつけるべきサイトは?

クレジットカードの不正利用が急増しているといいます。
2022年の不正利用被害額は前年比3割増の約436億7千万円となり、1997年の調査開始以来最悪ということです。
不正の手口は、企業へのサイバー攻撃や、利用者を偽のサイトへ誘導してカードの情報を盗み出すといったものです。
犯罪者は、盗んだカード情報をもとに買い物をし、その商品をフリーマーケットで売りさばくなどして、現金化を図ります。
また、業種の持つ特性から特に狙われやすい業界もあるようなので、利用者としては注意をしておく必要がありそうなのです。
日本でもキャッシュレスが主流に
現金信奉が根強い日本においても、キャッシュレス決済の比率は年々高まり、今や3分の1以上は現金以外で決済がされています。

(出所:経済産業省)
ここ最近はコード決済が急伸しているわけですが、やはり主役はクレジットカードです。
利用が急増すれば悪用されるケースも増える。
というわけで、不正利用も急増しているというわけなのです。
旅行予約サイトが狙われる
さまざまな場所で使うクレジットカードですが、その業界特性から特に注意を要する必要がありそうなのが、宿泊予約サイトです。
多くのホテルなどが旅行予約サイトなどに登録し、集客を図っているわけですが、ホテルの客は匿名性が高いこと、また一見客が多いことからセキュリティ上、リスクが高くなっていると考えられます。
宿泊者からメールが届けばメールを開封せざるを得ないし、写真や地図なでの添付ファイルがついてくることもあります。
そして、添付ファイルにウイルスが忍んでいるというケースが多いというわけです。
犯罪者は、ウイルスに感染させたパソコンから宿泊予約サイトのID、PWを不正入手し、あたかも宿泊予約サイトからの連絡であるかのように装って、予約者に連絡をするのです。
そして、偽のサイトに誘導し、クレジットカードの番号などを盗み取るといった手口です。
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フィッシング詐欺増加中
2023年6月のフィッシング詐欺の報告件数は約15万件となり、1か月の件数としては過去最高となりました。
アフターコロナの活動をねらったと思われる旅行関連や航空会社、それに銀行や電力会社をかたったフィッシングメールが多く確認されています。
怪しげなメールやSMSが頻繁に届く嫌なご時世ですが、ITリテラシーを高めて、犯罪者に不正利益を貢ぐようなことがないよう気をつけたいもんです。
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