為替ヘッジ型の投資信託を選択するのは悪手でバカバカしい

ドル

日本の債券利回りは30年あまりもの間、海外に比べて低く、また株価も長い間低迷していたために海外の資産に投資する投資信託が増えました。

海外資産に投資する際に発生するリスクの1つに、為替変動リスクがあるのはご存じのとおりです。

資産の値動きがなかったとすれば、円高になれば損をし、円安になれば得をする。

資産価格の変動リスクに加えて、為替変動リスクまで負いたくないということで為替ヘッジ型の投資信託を購入する人もいます。

しかし、あらゆる見地から為替ヘッジ型は止めておいたほうが良いというのが個人的見解です。






海外へ投資する投資信託が増加


バブル崩壊後、2000年以降に日本の投資信託は急激に海外投資を増やしていきました。

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(出所:投資信託協会)

いったいなぜなのでしょうか?

理由は一つに集約できそうです。債券の利回りの急低下です。

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(出所:株式マーケットデータ)

日本円でお金をおいていても増えないので、金利の高い海外へお金を回すしかないという考えからです。

為替ヘッジなるもの


海外投資をするにあたっては前述のとおり、為替ノーヘッジか、為替ヘッジかの選択をする場合が多い。

どちらが有利なのでしょうか。

長い運用実績があるファンドで比較すると概ね為替ノーヘッジが優勢です。もちろん、今は特に円安に振れているという面もありますが・・・。

また為替ヘッジをかけた場合のコスト負担の影響は無視できません。

為替ヘッジは為替予約を使うのが一般的です。

為替予約では、外貨を借りて円で運用するかたちになります。そして、借りる外貨に対しては金利を支払い、円の金利を受け取ることになります。

日本の金利は低いですから、当然コストを負担することとなります。


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為替ヘッジにもそれなりの存在価値が


為替ヘッジをすると常にコスト負担が発生するわけではない点には注意が必要でしょう。

円金利のほうが、海外の金利よりも高ければ、為替ヘッジをすることで収益が発生することとなります。

しかし、そんな環境であれば、そもそも海外に投資などしないはずですから現実的ではありません。

為替ヘッジ型に存在価値がないわけではありません。円高が急激に進むときはもちろん、外貨と円の金利差が小さいといった環境下では、為替ヘッジ型の存在価値が高まることになります。

結論


とはいうものの、実績を見れば為替ヘッジ型が不利であることは明らかです。

とりわけ注意したいのは、積み立て投資。

そもそも積み立て投資では、時間の分散が図られるので、為替リスクは低減します。にもかかわらず、さらに為替ヘッジなどかけたらコスト負けになるのは目に見えています。

そもそも論として、金利にも裁定が働くのでしょうから、為替ヘッジをするということは、自国通貨で運用するのとなんら変わらないということになるのが普通でしょう(理論的には)。

そんなわけで、為替ヘッジ型の投資信託を買う理由は全く見当たらないのであります。

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