投資家の世代交代が進む。そして逆張りから順張りへ

チャート

個人投資家は逆張り志向が強い。バブル崩壊後の個人投資家の投資行動は基本的に逆張りでした。

大きく下げれば買い、上昇基調になれば売りといった具合で高値は追わない。

ところがここ最近、この傾向に変化が見られるといいます。

原因として考えられるのは、投資家の世代交代です。

バブル崩壊から早30年以上が経過しました。四半世紀以上の時を経て、個人投資家の投資行動に変化が現れてきているようなのです。






逆張り投資が合理的だった時代


そもそも逆張りとはどんな投資手法なのでしょうか。

逆張りは、相場のトレンドに逆らった投資法のことをいいます。相場環境が悪化し、株価が値下がりしているときに買っておいて、相場環境が好転して上げ相場となった時に売る手法です。

これとは逆に、株価が上昇しているときに買い、相場環境が悪化して値下がりしているときに売るという手法が順張りです。

バブル崩壊後の個人投資家の投資手法は概ね逆張りと相場が決まっていました。

大きな上昇相場はなく、良くてボックス相場、悪ければ下落トレンドが続くといった相場環境では、逆張りが合理的な投資行動だったからだといえます。

投資家の世代交代で順張りが台頭


ところが2020年以降、逆張りから順張りへと大きく流れが変わってきました。

これには3つの要因があると考えられます。

1つめとして、バブル期の塩漬け株の整理がいよいよ終局したことです。塩漬け株が大量に存在すると、相場が上がればすぐに売りが出てきて上昇相場に冷や水を浴びせます。

しかし、さすがに30年以上の歳月が経過し、整理が一巡したものと考えられます。

2つめとしては、投資家の世代交代が挙げられるでしょう。

日本株の30歳代以下の株主数は、2023年6月末時点で196万人となっており、5年前から7割も増えているといいます。

株価は2012年の終わりから上昇トレンドを描いており、上げ相場しか知らない若い世代が増えてきています。このような投資家は強気に高値を追っていく傾向が強く、順張り投資家が多くなっています。

20231219kabu.jpg
(出所:社会実情データ図録)

トレンドフォロー戦略の理論と実践 金融危機に負けない賢者の投資法 (ウィザードブックシリーズ) [ アレックス・グレイザーマン ]

価格:6380円
(2023/12/19 20:41時点)



恒常的な需給の好転


3つめの要因は、積み立て投資の増加です。

つみたてNISAやイデコといった金融サービスの台頭で、毎月決まった額を投資に回す人が増えています。

そのため、株式の需給関係は必然的に良くなります。

楽天証券の口座数が2023年12月に入り、1000万を超えました。新規口座開設者の約6割は30歳代以下となっています。

そして、つみたてNISAによる投資信託積立で資産形成を目指す方が大多数に及ぶというのです。この傾向は今後とも続くと予想します。

関連記事


高配当株バブルはいつまで続くか?一過性ブームの限界
押し目待ちに押し目なし。逆張りを待つ個人投資家の憂鬱
塵も積もれば山となる。積み立て投資激増、しかし資金の行き先が・・・
個人投資家の分散投資。いったいどの程度の銘柄数が適正?
株式投資における心理的罠。そしてほとんどの人は罠にはまる
人間は失敗からも学べないのか?投資の世界に見る人間の性
株式や投資信託で負ける人はひたすら負け続ける傾向にある

↓↓応援クリックお願いします↓↓

にほんブログ村

トレンドフォロー大全 上げ相場でも下げ相場でもブラックスワン相場でも利益 [ マイケル・W.コベル ]

価格:8580円
(2023/12/19 20:40時点)






関連記事

コメント

非公開コメント