コストプッシュインフレ下で賃上げ要請?その前にやることがある!

グラフ

日本政府は、現状がコストプッシュ型の悪性インフレであるにもかかわらず、インフレであれば賃上げもできるだろうと企業に図々しくも賃上げを要求しています。

これが良性のディマンドプルインフレであるなら、企業は言われなくても賃上げに踏み切るでしょう。

それなりに体力がある大企業は、現状でもそれなりの賃上げをしているところも多いのですが、それは大企業であるがゆえに資本力があり、財務的な余力が大きいからに違いありません。

しかし、中小企業にはおよそそんな余力はありません。なにしろ今は、コストが上がることによって、物価が連動して上がっているだけにすぎないからです。

政府は自らがやるべきことをやるべきであり、企業に責任を押し付けるなと言いたくなるのです。






森永親子、大活躍


ユーモアたっぷりの経済アナリスト、森永卓郎さんがすい臓がんであることを公表しました。

まだまだ66歳で今後の活躍が期待される論客であり、なんとしても回復してもらいたいと願うばかりです。

森永さんは今年、『ザイム真理教』という本を出版し、大ベストセラー。大活躍した年の瀬にこのような発表があり、なんともいえぬ悲しい気持ちです。

ところで森永さんには、森永康平さんという息子さんがおり、氏もまた経済アナリストなのです。

最近は、親子でネット番組などにもよく出演されております。

その森永康平さんが、コストプッシュ型のインフレとディマンドプル型のインフレの違いについて、非常にわかりやすく説明をされており、膝を打ったのです。


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人気取りだけの的外れパフォーマンス


今起きているインフレは、コストプッシュ型のインフレです。

例えば、企業が今まで80円で仕入れて100円で売っていた商品があったとしましょう。

資源価格の高騰や円安などの影響で、仕入れ値が90円になっているような状況が今です。

企業は利益を確保するためにやむなく110円に値上げをします。しかし、粗利は20円でなんら変わらず、企業の利益が増えているわけではありません。

粗利が増えないのですから、人件費を上げる原資ができたわけではありません。

こんな状況なのに、岸田政権は企業に賃上げを求めるという、頓珍漢なパフォーマンスをして人気を回復しようと躍起なのです。

そんな要請をする前に、政府は消費税減税など、やるべきことがいくらでもあるってもんでしょう。

違いがわからない男


ディマンドプル型のインフレは、需要が増えて供給が追い付かない状態です。

80円で仕入れて100円で売っていた商品を110円に値上げしても、買い手がつく状況です。企業は粗利が20円から30円に拡大するわけです。

こうなれば企業の利益は増え、設備投資も増えて、賃金も自然に上昇します。

同じインフレでも、コストプッシュ型とディマンドプル型では、まるで様相が異なるのです。

岸田氏がその違いを知っているのかどうかは定かではありませんが、やっていることを見れば、違いがわからない男である可能性が高いのではないでしょうか。

最後に


厚生労働省が12月8日に公表した2023年10月の毎月勤労統計(速報)によれば、実質賃金は前年比2.3%減となり、なんと19か月連続のマイナスです。

物価上昇に賃金の伸びが追いついていかないのです。これがまさしくコストプッシュ型インフレ・・・。

政府は賃金を上げる要請をする前に、賃金を上げられる環境を整えるべきでしょう。

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