ドン・キホーテの逆張りデジタル戦略

買い物というのは楽しいもんです。しかし、それは買うという前提があっての話。買わなくても楽しい買い物というのはあまりありません。電化製品や本などはともかく日用品などは最たるものでしょう。
しかし、ドン・キホーテは違います。買うものがなくても店の中をぶらぶらしているだけで楽しいのです。少なくとも私にとっては。面白いものや珍しいものがいろいろあるし、新しい発見をすることが多いのです。
従来の小売業にはない楽しみがそこにはあります。
まあ、こういった人が多いのでしょうか。業績のほうも好調で、29期連続の営業増収増益を続けています。売上高はまもなく1兆円を超えるはずで人口減の中にあっても成長を続ける数少ない小売業の一つです。
(参考)日本の小売業トップ10(2017年)
順位 | 会社 | 売上げ(億円) |
1 | イオン | 82,101 |
2 | セブン&アイ | 58,356 |
3 | ファーストリテイリング | 18,619 |
4 | ヤマダ電機 | 15,630 |
5 | 三越伊勢丹 | 12,534 |
6 | 高島屋 | 9,236 |
7 | エイチ・ツー・オー リテイリング | 9,012 |
8 | ユニー・ファミリーマート | 8,438 |
9 | ドン・キホーテ | 8,287 |
10 | ビックカメラ | 7,906 |
さて、このドン・キホーテですが、実店舗は好調ですが、ネットショッピングは奮っていませんでした。そして、ここに来てネットショッピングから撤退したとのことです。
あくまでも実店舗での売り場提供を柱として、それをより楽しくするためにスマホのアプリ等を活用した独自のデジタル戦略を推進していくようです。
ただ、ものを安く早く買えればいいというお客さんはドン・キホーテのお客さんではありません。その辺の割りきりがドンキの強さの源泉でしょう。今後も他社とは違う独自の戦略、逆張り志向で皆を驚かせ続けてほしいものです。
株価は最近横ばい状態ですが、今後の消費税アップ、円高懸念を考えると魅力的な銘柄の一つと言えると思います。
![]() | 安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生 私の「ドン・キホーテ」人生 (文春新書) [ 安田隆夫 ] 価格:864円 |

- 関連記事
-
-
副業関連銘柄の業績の近未来予想 2018/10/03
-
スズキが7年ぶりの営業減益。でも心配無用 2019/02/26
-
ドン・キホーテの逆張りデジタル戦略 2018/08/22
-
当たり屋に付けでHISへの投資を開始 2021/05/11
-
ネット証券の雄、松井証券の松井道夫社長退任へ 2020/03/28
-
コメント