日経平均4万円は可能なのか?PERからの考察

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2024年の相場予想などで、日経平均4万円説がまことしやかに語られることが多くなっています。

バブル時の高値を34年も抜けないというのは、いくらなんでも異常であり、こんな国はほかに見たことがありません。

アメリカも1973年から株価が長期低迷したわけですが、それでも約10年で高値を更新しました。

日経平均4万円は達成可能なのか?もし達成したとしたら、持続するだけの実力はあるのでしょうか?






バブル期の天狗状態


株価を決定する要素はさまざまであり、単純に計算することは不可能です。

とはいえ、一定の基準で推し測ることは可能でしょう。

個人的にもっともわかりやすい指標はPER(株価収益率)だと思います。

バブル絶頂期、東証一部銘柄のPERは約60倍にも達しました。

当時の日本は、完全に天狗となっており、ひたすら日本経済は成長を続けるため、高いPERは許容されると甘い見通しで株を買い漁っていました。

そして、1989年末に日経平均株価は3万8915円という史上最高値をつけたわけです。

2024年、日経平均の上値目処


しかし、メッキは禿げる。

『日はまた沈む』という本が指摘したとおり、日本経済は奈落の底に叩き落され、今なお完全復活には至っていません。

さて、2024年に日経平均4万円は可能なのでしょうか。現実的だといえるのでしょうか。

日経平均採用銘柄のEPSは現状、2270円ほどとなっています。

PERは14倍ほどであり、現状の株価水準(33000円前後)は許容範囲であり、妥当な水準だといえそうです。

アメリカを例にとれば、S&P500指数の予想PERは20倍程度。過去20年の平均が15倍台となっています。

日経平均が20倍まで買われれば、4万円をゆうに超えるわけですが、さすがにそれはないと見ます。

せいぜい15倍から16倍ほどが限界だと推測しますので、日経平均は36000円程度が上げの限界だと思います。

これ以上の上げを実現するには、日本企業の業績がさらにアップし続ける必要があるでしょう。しかしながら、2024年の世界経済は波乱含みであり、その実現可能性はかなり困難であると思います。

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貧困化と株価は無関係


個人的見解ですが、2024年の日経平均4万円は無理だと予想します。

しかし、うまく行けば数年以内には達成可能ではないでしょうか。

グローバル経済の成長に牽引されて、グローバル企業を中心とする日経平均株価も引っ張り上げられる形で上昇していくものと推測します。

これは日本経済の成長とは無関係であることは悲しい現実です。

日本人の貧困化が進んでも、株価は上がる。そして、個人間の経済格差が拡大するという嫌な未来が見えてきます。

疑似バフェット指標(2023年12月末)


グローバルな株主資本主義の進展に伴い、バフェット指標の信頼性は残念ながら失われてしまいました。

しかしながら、グローバリズムがいつまでも続くとは限りません。その意味において、引き続き存在価値はあり続けるでしょう。

2023年が終わりました。株価の居所を確認しておきます(疑似バフェット指標についてはこちら)。

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過去40数年にわたる傾向からは株価は割高水準に推移していますが、これは1990年代からのグローバリズムの進展によるものだと考えます。

日本は欧米に比べて、周回遅れで株主資本主義が進んでいるため、日本株の上昇は今後も期待できるのではないでしょうか。

現状の株価は慎重に、やや割高水準と見ます。

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