Gmailにメールを送信する者は注意が必要。Gmail利用者にもリスクが

電子メール

グーグルが2024年2月以降、迷惑メール対策を大幅に強化した「メール送信者のガイドライン」を適用すると発表し、波紋を投げかけています。

Gmailは世界最大規模のメールサービスであり、メールの送信者がガイドラインの要件を満たしていない場合、Gmailにメールを送れなくなる恐れがあるからです。

いったいどんなガイドラインなのでしょうか。






Gmail利用数は世界最大


Gmailアカウントは2023年のメールクライアント市場で世界シェアの約30%を占めており、18億人以上のアクティブユーザーにより、推定3000億通以上のメールが毎日送受信されているといわれています。

また日本を見れば、携帯電話でMVNO(格安SIM)を使っている人は約1割に達しており、これらの人の多くは、Gmailを利用していると思います。

Gmailは電子メール市場でデファクトスタンダードとなっています。

1日5000通が対応の分水嶺


そんな中で今回のガイドラインが制定されたわけですが、このガイドラインの影響は、全てのメール送信者に及びます。

とりわけ影響を受けるのは、Gmailアカウント宛てに大量のメールを送信しているメール配信事業者や企業となります。

その影響度合いは、Gmailアカウントに1日当たり5000件以上のメールを送っているかどうかで異なります。

1日当たり5000件未満の送信元は、送信ドメイン認証の「SPF」(※1)と「DKIM」(※2)のどちらか一方に対応する必要があります。

(※1)SPF認証
メール送信時に利用するサーバのIPアドレスを送信側のDNSに「SPFレコード」として事前に登録する。受信側はメール受信時に送信側のSPFレコードと照合し、なりすましかどうかを判断する。

(※2)DKIM認証
電子署名を利用してメール送信元が詐称されていないかどうかを確認する。送信側が送信するメールに電子署名を付与し、 受信側はそれをメール受信時に検証することで、 なりすましやメールの改ざんを検知する。


5000件以上の送信元に必要な対応


5000件以上の送信元はSPFとDKIMの両方に対応した上で「DMARC(ディーマーク)」(※3)にも対応しなければなりません。

近年の迷惑メールの多くは送信者アドレスを偽装しているため、それを排除するために開発されたのがDMARCです。

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(※3)DMARC認証
SPFやDKIMの認証が失敗した場合の対応策を定めたもの。送信側は受信側の認証失敗時の推奨アクションを「DMARCポリシー」として宣言しておき、受信側は認証失敗時にこのDMARCポリシーを参照して、受信メールをどう扱うか判断する。例えば、DMARCポリシーに「拒否する」と定義されていれば、受信メールを棄却する。「隔離する」と定義されていれば、隔離し、「何もしない」と定義されていれば、いったん受信してエンドポイントで判断するといったアクションを実行する。こうすることで、SPFやDKIMの認証結果だけでは判断できなかったなりすましメールを排除することができる。


5000件以上の送信元は厄介な対応を迫られる


3種類の認証のうち、国内普及率が最も高いのはSPFであり、2022年12月時点でのSPFの普及率は77.2%となっています。

しかしながら、同時点でDMARCの普及率はわずか2.7%です。

さらにやっかいなのは、ガイドラインの要件を満たす最低限のハードルは、DMARCよりもDKIMのほうが高いことです。

DKIMでは、送信するメールに電子署名を付与する仕組みが必要だあり、自社でメールサーバーを運用している場合にはDKIM用のサーバーを用意する必要があります。

最後に


通信事業者やインターネット接続事業者(ISP)のほとんどはすでにこれらの措置に対して対応済みなので、事業者が割り当てたメールアドレスのユーザーは影響を受けることはありません。

しかし、メール配信事業者や企業のメールサーバー管理者などは、2024年2月の適用開始までに対策を施す必要があり、対応が遅れれば、それらのメールはGmail利用者に届かなくなってしまいます。

結果的にGmail利用者にも多くの迷惑がかかることが予想されます。

2024年2月以降、Gmail利用者は今までとの違いを意識しておく必要がありそうです。

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