アメリカは人手不足で賃金上昇。日本は人手不足でも賃金下落

アメリカ

移民の国でもあり、日本ほど少子高齢化が進んでいないアメリカにおいてすら、人手不足が深刻だといいます。

アメリカに建設される予定の、TSMCの半導体工場の稼働も遅れるのだとか。その理由は人手不足で工場が予定どおりに建設できないからです。

アメリカ経済においてすら、人口の伸び悩みによって構造的かつ慢性的な労働力不足に直面しているのです。

翻って、日本の状況はどう考えればいいのでしょうか。






アメリカの歴史的低失業率


アメリカの失業率が歴史的な低水準となっています。

コロナ禍では相当の首切りがあったわけですが、アフターコロナで一気に回復。また一旦離れた労働者が労働市場に戻ってこないという現象も表れています。

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(出所:世界経済のネタ帳)

アメリカはもともと移民の国であり、移民がどんどん入れば、既存の労働者との賃金競争となり、失業率が高止まりするかと思えば、実際にはそうなっていません。

近頃は移民の増加も鈍化しているようです。

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(出所:世界経済のネタ帳)

アメリカ社会の高齢化


そして、アメリカ社会も日本ほどではないにせよ、徐々に高齢化が進んでいます。

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(出所:内閣府)

以下はアメリカの人口ピラミッドです。

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(出所:graphtochart)

出生率も右肩下がりであり、移民によりなんとか人口が増えているといった様相です。

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(出所:graphtochart)

奇怪な日本の現象


人手不足であれば、労働市場は売り手市場となり、賃金は上昇するのが普通でしょう。実際問題、主要国の実質賃金は上昇傾向にあります(日本を除いて・・・)。

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(出所:厚生労働省)

しかし、考えてみればおかしな話ではないでしょうか。

アメリカよりも日本のほうがさらに失業率は低く、少子高齢化は世界一の水準で、労働人口は減少の一途です。

売り手市場で、実質賃金がバンバン上昇してもよさそうなのに実際には真逆の現象が起きています。これはいったいどうしてでしょうか。

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経済成長無しという致命的欠陥


答えは簡単。日本は経済成長していないからです。そのため、日本経済は労働市場が逼迫していても賃金が上がらないというジレンマに陥っています。

経済成長すれば多少労働者の数が多くてもすぐさま吸収してしまいますが、日本にはその力がありません。

それではいったいなぜ日本は経済成長しないのでしょうか。

日本が経済成長しない理由


要因はいくつかありますが、大きな要因として挙げられるのが政府のケチケチ緊縮財政です。

GDPの伸び率と政府支出の伸び率は大きな正の相関関係があります。

それは以下のグラフを見れば明らかです。

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(出所:三橋貴明氏ブログ)

政府支出の伸びが大きい国ほどGDPも成長していることがわかるでしょう。

この責任はひとえに財務省にあります。財務省の存在は日本にとって「ガン」であることは疑いようもない事実です。

ザイム真理教を盲信している人には改心してもらいたいものです。

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