株高で証券会社は大儲け。しかし勢力図は様変わり・・・

チャート

株高が原動力となり、証券会社の収益が好調です。

2023年10月からのSBI証券、楽天証券による日本株売買手数料の無料化の影響は限定的であり、証券各社は概ね好決算を出してきています。

とはいえ、手数料の自由化、インターネットの浸透から四半期が経過し、その様相も大きく異なってきていることは否めないのです。






手数料無料化の影響は限定的


SBI証券、楽天証券の手数料無料化は、他のネット証券に大きな影響を与えるとの懸念は今のところ杞憂に終わっているようです。

ネット証券の老舗である松井証券の2023年4月~12月の純利益は前期比19%増の70億円となりました。

SBIや楽天ほどではないにせよ、新NISAなどの影響で顧客は着実に増えており、株式市場の活況で収益を伸ばしています。

マネックスGも同様であり、同期間の純利益は前期比3.4倍となる65億円となりました。こちらは、以前買収したコインチェックが黒字化した影響が大きいようです。

ネット証券業界のとめどない手数料引下げ合戦はついに終わりを告げ、競争は量から質へと変化しています。

対面証券の業績も好調だが・・・


対面型の証券会社の業績も軒並み好調です。そもそも対面証券は、SBIや楽天の手数料無料化の影響はほぼないと言ってよいでしょう。

もともと競争の土俵がまったく異なると言ってよいと思います。

野村HDの2023年4月~12月期の純利益は、前年同期比28%増の1091億円となりました。

これは一見すごい数字に見えます。しかし、かつての栄光からすればそれほどでもありません。

なにしろ野村証券はバブル時代の1987年9月期には5000億円近い経常利益を上げて、トヨタ自動車をもしのぎ、日本一の利益を計上したのですから。

当時は手数料は一律の横並びであり、ネット証券などありませんでした。

顧客が株式を注文する場合は電話・・・。今となっては信じがたい世界です。


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ビジネスモデルの転換が足枷に


時代は移り変わり、手数料は自由化されて値下がりする一方、そして運悪く?インターネットが世に広がっていった時代と重なり、値下がりは一気に進んだのでした。

そんな中、対面証券のリテール営業は苦戦を続け、右往左往しながらも最近は預かり資産残高重視の営業が主となっています。

預かり資産重視の営業では、回転売買による手数料の荒稼ぎができないため、収益性が低下するのは当然であり、このジレンマには今後も苦しむであろうと推測します。

株価は語る


株価の動きを見てもそれはよくわかります。

日経平均はバブル時の高値に迫る勢いですが、野村HD(8604)の株価の戻りは鈍い・・・。

かつては4桁が当たり前だった株価が今は3桁が当たり前となっています。

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昨今の株高で証券業界は一息つけるのでしょうが、次の四半世紀では投資家の代替わりによる地殻変動により業界の図式は大きく変わっているものと推測します。

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