婚姻数がピークの半分以下に。これで少子化が止まるはずがない!

赤ちゃん

異次元の少子化対策などという言葉が虚しく響くのであります。

婚姻数の減少が止まらないからです。

日本においては、子どもはほとんど婚姻しているカップルから誕生します。それゆえ、婚姻数の減少は子どもの減少に直結するのです。

現状、日本における婚姻の現状はどうなっているのでしょうか。






結婚、高嶺の花となる


2023年、日本の婚姻数が実に90年ぶりに50万組を割り、47.6万組になる見込みだといいます。

たった10年前と比べても20万組も減っているのです。

1972年には110万組が結婚しており、50年経ってその数は半減してしまいました。

以下は年齢階層別の未婚率の推移です。

20240218mikon.jpg
(出所:社会実情データ図録)

晩婚化が進んでいること、未婚率が上昇していることがわかります。

もはや男性の4人に1人は生涯にわたって結婚をしないという寂しさです。結婚していない男は早死にするのが世の常ですから、日本の平均寿命は予想に反し、短くなっていくものと予測します。

婚姻数≒出生数という図式


日本では子どもは結婚している夫婦から生まれることがほとんどです。

しかし、これは世界では常識ではありません。世界的に見て、婚外子は相当の割合になっています。

20240218konngaisi.jpg
(出所:社会実情データ図録)

よって、世界的には婚姻が出生数に必ずしも結びつかないわけですが、日本では婚姻数が出生数に直結することがわかります。

結婚している夫婦が育てる子どもの数は、子どもの数ほどには減っていないことからもそれは明らかです。

20240218kodomonokazu.jpg
(出所:国立社会保障・人口問題研究所)

国民は知らない「食料危機」と「財務省」の不適切な関係 (講談社+α新書) [ 鈴木 宣弘 ]

価格:990円
(2024/2/18 22:48時点)



非正規雇用が結婚を妨げる


それにしてもなぜこんなに婚姻数が減少してしまったのでしょうか。

コロナ禍で飲み会などが開きにくかったという特殊要因もありますが、もっと大きな要因はやはり「経済力」でしょう。

学校を卒業して、初めて就いた仕事が正規雇用の女性が子どもを持っている比率は57.7%なのに対し、非正規雇用ではでは33.2%にとどまっています。

配偶者がいる人は正規雇用で63.6%、非正規雇用では34.1%と倍近く違います。同じ人間でこうも差が開くのは社会的要因にほかなりません。

非正規雇用は1990年代に急増し、今も高止まりしたままです。

20240218hiseiki.jpg
(出所:社会実情データ図録)

的外れな政策


政府は子ども1人あたりの公的支出はGDP比で、OECDトップ水準のスウェーデンに並ぶとしていますが、その内実は3~5歳児の保育料の無償化や大学授業料の負担軽減策など、すでに生まれた子どもに対するものばかりで少子化対策には的外れです。

無論やらないよりはやったほうがいいわけですが、少子化を止めるには婚姻数を増やす施策が重要なのは火を見るよりも明らかなのです。しかしやらない・・・。

こんな状態ですから、異次元の少子化対策などというものが成功するとはとても思えないのです。

↓↓応援クリックお願いします↓↓

にほんブログ村

書いてはいけない [ 森永 卓郎 ]

価格:1650円
(2024/2/18 22:47時点)






関連記事

コメント

非公開コメント