Jカーブ効果で輸出企業の収益向上。円安メリットが現われる

港

日経平均がついに4万円台乗せ!!

現在の株高を支えている一因は円安であることは間違いありません。

2024年頭には140円前半だった円ドルレートは、2月上旬には150円超の円安になりました。

円安と連動するかのように、日経平均は3万3000円台から4万円まで上昇。円安が日本経済にプラスであることが証明されたかのようです。

しかし、2022年から進んだ円安も当初はメリットが表面化しませんでした。それは典型的なJカーブ効果によるものだったと考えられます。






円安に反応しなかった株価


2022年から大幅に円安が進んだわけですが、株価は円安に反応していないことが以下のチャートからわかります。

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今や貿易赤字が当たり前


2022年以降、ウクライナ戦争の勃発による資源価格の高騰、アフターコロナでの消費回復と円安の影響で輸入物価は上昇しました。

しかし、輸出価格は輸入価格の上昇に追い付かないため日本企業は円安メリットを享受できず、貿易赤字は拡大し、株価は横ばいを続けました。

日本はかつて大幅な貿易黒字を計上していたわけですが、最近は貿易赤字が当たり前となりつつあります。

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(出所:世界経済のネタ帳)

しかし、海外への投資から得た収益などを加えた経常収支では引き続き巨額の黒字を計上しており、円が暴落するようなことはないでしょう。

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(出所:世界経済のネタ帳)

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Jカーブ効果出現


2023年以降は世界的なインフレは徐々に落ち着きを取り戻し、輸出物価の伸びが輸入物価の伸びを上回ってきたため、企業の収益も好転しています。

これは典型的なJカーブ効果であろうと考えられます。

Jカーブ効果とは、為替レートが変動したときに、短期的には予想される方向とは逆方向に貿易収支が動く現象のことをいいます。

円安になれば、通常は貿易収支の黒字が増えますが、すでに契約済みの輸出数量は変化しないため、短期的には貿易収支の赤字が増加します。

しかし、長期的には、貿易収支は黒字方向へと反転するため、貿易収支はJの字のようなカーブとなることからJカーブ効果と呼ばれています。

また、円安はインバウンド需要も取り込んで、内需産業にも恩恵をもたらしており、「円安=輸出産業に有利、内需産業に不利」という構図にも変化が現れています。

継続的な円安への圧力


さて今回の円安はいつまで続くのでしょうか。

ご存じのとおり日本人はここ最近投資ブームに浮かれています。

とりわけ海外株式への投資が活発となっていますし、新NISAやイデコなどの積み立て投資の増加で、円は継続的な売り圧力にさらされています。

このことから、急激な円高が進むとはとても思えません。

市場の流れが変わるとしたら、次の米大統領がトランプ再選となった場合でしょう。アメリカファーストを強く打ち出すトランプ氏は弱いドルを望むに違いない。

そうなれば円高圧力が高まり、今の流れとは逆の力が働くこととなりそうです。

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