新NISAを取り巻く諸問題。いずれ表面化する可能性は十分あり

コイン

新NISAがスタートして2か月半が経過しました。その間、日経平均が史上初となる4万円に到達するなど、投資環境は順調に好転しているように見えます。

しかし、それは結果論であり、今後どうなるかは見通せません。

とりわけ日本の投資家の投資行動は、爆弾を抱えるような危険性をはらんでいるようにも見えます。

新NISAスタート後、いったい何が起きているのでしょうか。






新NISAでお金は流入しているが・・・


新NISAスタート後、順調に投資資金が投資信託市場に流れ込んでいます。

2024年1月は、1兆1830億円の資金が流入し、2月はさらに増えて、1兆2160億円が流入しています。

しかしながら資金の行き先は歪だと言わざるを得ません。なんと流入資金の約8割が、海外の株式で運用する投資信託へ流れているのです。

海外の資産に投資すれば、それは当然為替リスクにさらされます。

当初は国際分散投資を是と考えていた金融庁も想定以上の海外への投資に色めきだっているようです。

円高リスクを意識し始めた金融庁は、円高リスクの説明徹底を金融機関に指示し始めています。

今秋、円高へ転換する恐れが


それにしても不思議なのは、この10年間の株価推移を見ると、日本株のパフォーマンスは米国株式に引けを取っていないことです。

以下は最近10年間の日経平均(青線)とS&P500(ピンク線)の値動きを比較したものです。

20240318_225SP500.jpg

ほとんど似たような動きで上昇しています。

なのに日本人は、日本株に見向きもせず、米国株や全世界株ばかりに投資する。これはいささか不可思議な現象です。

そして今年は米大統領選の年。「もしトラ」から「ほぼトラ」に変化してきたようにトランプ氏が再び大統領となる可能性が高い。

そうなれば、為替は円高に振れる可能性が高いように思います。金融庁の懸念はもっともだと言えます。

(関連記事)トランプ氏が次期大統領になると円高になる説は本当なのか

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つみたて投資枠をめぐる矛盾


また、新NISAに関し、対面での金融機関を中心に首をひねるようなことが起きています。

つみたて投資枠での投資信託購入の際は手数料は無料です。

ファンド自体がノーロードのファンドもあれば、手数料をもらえるファンドでもつみたて投資枠では無料としている場合もあります。

後者の場合、10万円までの積み立てならば手数料が無料なのに、10万円を超えると突如として手数料がかかるといった事態が発生しています。

怪しげな顧客本位


ノーロードのファンドを扱っている場合はもっと首を傾げることが起きます。

多くの金融機関では、つみたて投資枠専用ファンドなどと称して、ノーロードのファンドを扱っているわけですが、実のところ、特定口座や成長投資枠でも扱えるっていえば扱えるのです。

にもかかわらず扱わない。

ノーロードのファンドばかり買われたら、商売にならないからです。

顧客本位などと言いながら、矛盾に満ちた戦略を取らざるを得ないのが対面型の金融機関の弱みでもあり、また信用できない点だといえます。

金融機関の言うがままに商品を買っていたら、余計なコストがかかり最終的には損をすることが多い。気をつけましょう。

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