経済人のポジショントークにはうんざりさせられることが多い件

チェス

経済界の人が自社の生き残りに必死なのはよくわかります。なにしろ私めもその片隅にいる一人なのですから。

しかし、自分の会社の利益が、最大公約数の国民にとっても利益かといえばそんなことはありません。

にもかかわらずいかにも日本全体のことを思ってるかのように装い(あるいは視野狭窄で気が付かないのか?)、自社の利益にとって有利な話を、いかにも全体の利益であるかのように雄弁と語る輩がいるのです。

経営には長けているのでしょうが、政治経済にはずぶの素人としか思えない。ユニクロの柳井氏などがその典型例でしょう。

それは柳井氏の発言を見れば明らかなのです。






柳井氏の不思議発言


ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が2024年4月11日の決算説明会で、現状の円安水準について「日本にとって良いわけがない」と述べたのだそうです。

また以下のようなことも述べています。

「円安は我々の会社だけでなく、日本にとっても良いわけがない。これは基本的な考え方だ。世界の中の日本を考えると円安になることを喜ぶような人はおかしいのではと思うし、あってはならないと考えている。」

果たして本当にそうなのでしょうか。

円安で日本経済は糊口をしのげた


日本は2012年の終わりから「アベノミクス」による金融政策により、それまでの極度の円高から解放されることとなりました。

20240414kawase.jpg
(出所;社会実情データ図録)

円安とともに企業の業績が回復し、株価が上昇したのは数字を見れば明らかです。

20240414kabu.jpg
(出所:社会実情データ図録)

円安好況を止めるな! 金利と為替の正しい考え方 (扶桑社新書) [ 高橋洋一 ]

価格:990円
(2024/4/14 00:50時点)



失業率と自殺者の減少


大事なのは、失業率が大幅に低下したこと、そして自殺者が少なくなったことです。

20240414situgyou.jpg
(出所:社会実情データ図録)

もっともその間、消費増税を2度も行い、財政政策が中途半端な形で実質賃金が下がり続けたことは残念至極ではありますが・・・。

グッバイ、ポジショントーク


とはいうものの、円高で国内で製造業が成り立たなくなり、海外に工場が移転して労働者が路頭に迷うような最悪の事態は避けることができました。

なにしろ日本には資源がないし、世界に対して大きな競争力を保つには強靭な製造業が必要なのは言うまでもないことです。

円高は日本を弱体化させる。それは過去の経験をみれば明らかです。

柳井氏のような経済人が、自社の利益を最優先に考えるのは理解できます。しかし、いかにも日本経済のことを思っているかのように装いながら、自社にとって有利となることを発言するのはいただけない。

ポジショントークはいい加減にしろと言いたいわけです。

↓↓応援クリックお願いします↓↓

にほんブログ村

高橋洋一のファクトチェック2024 [ 高橋洋一 ]

価格:1100円
(2024/4/14 00:52時点)






関連記事

コメント

非公開コメント