インド株が絶好調で投資信託大人気。だがインドは製造業が弱点

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インド株投信の過剰人気


2024年3月、ネット証券大手、マネックス証券の新NISA(成長投資枠)での売れ筋商品の3位、4位にインド株で運用する投資信託が入りました。

インド株の時価総額は2024年に香港を抜いて4位に躍り出ました。とはいえ、そのシェアは世界の時価総額のうちの数%に過ぎません。

それなのに投資信託は人気過剰とも思えるような買われぶりとなっています。

確かにインド株は強い。それは以下のチャートを見れば歴然です。

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株価上昇の原動力


株価の上昇は、高い経済成長率がその源泉となっていることは明らかでしょう。

日本の経済成長率と比較してみればすぐにわかります。

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(出所:世界経済のネタ帳)

ではインド経済に弱点はないのでしょうか。

インド人の半分以上は30歳以下


インドは世界でもっとも若年年齢層の比率が高い国の一つです。

以下はインドの人口ピラミッドです。

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(出所:社会実情データ図録)

若年人口がいかに多いのかがわかります。若年人口が多ければ、豊富な労働力が多いということになりますから、高い経済成長が望めるわけです。

しかし、インドは豊富な若年労働力を生かし切れていません。いったいなぜなのでしょうか。

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多くの若者は第1次産業にとどまらざるを得ず


いまや世界の工場となった中国と比較してみましょう。

中国は膨大な人口を製造業に振り向けることで、世界の工場になることができました。

中国で製造業がGDPに占める比率は約27%となっています。

しかしながら、インドの製造業がGDPに占める比率はわずか14%しかありません。

製造業は労働集約型の産業であり、多くの雇用を生むわけですが、製造業が発達していないインドでは慢性的な雇用の不足に悩まされています。

職にありつけない若者は、農村にとどまらざるを得ず、労働者の約半数は農業に従事しているのがインドの姿です。

ちなみに中国の第一次産業人口比は約22%ほどです。日本にいたっては3.1%に過ぎません。アメリカはさらに低く1.6%。機械化が進み大規模な農業を行っているということなのでしょう。

人口が多いだけという見方も


インドはGDPが大きくなり豊かになっていることは確かですが、それは巨大な人口の力によるものだという見方もできます。

インドとバングラデシュ、どちらが豊かだという印象があるでしょうか。多くの人は成長著しいインドだと思うのではないでしょうか。

しかし、人口1人あたりのGDPはここ最近、インドがバングラデシュに追い抜かれたのです。

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(出所:世界経済のネタ帳)

なぜこんなことが起きたのでしょうか。バングラデシュは、過去20年の間に欧米に輸出するために、欧米企業からの厳しい品質チェック、納期、コストなどに対応するよう努力してきたからにほかなりません。

中所得国の罠も待ち受ける


インド、モディ政権はGDPに占める製造業の比率を25%にまで上げる目標を掲げていますが、その実現のハードルは高く、容易ではないでしょう。

インド株は現状、高い人気を誇っているわけですが、いずれ中所得国の罠にはまる可能性が高いのではないでしょうか。

そうなれば株価も調整を余儀なくされると考えるのが妥当でしょう。インド株ブームに押し流されるのは危険だと思わざるを得ないのです。

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