オルカンやS&P500に全力投資をするという恐ろしく甘いリスク管理

難破船

ただ単に、株式市場全体の上昇に乗っかって評価益が増えているだけにもかかわらず、したり顔の上から目線で、投資初心者へアドバイスなどとやっているブロガーがいることには驚かされます。

そんな輩に限って、やっている投資といったら、オルカン(全世界株式)やS&P500のファンドへの全力投資が関の山なのです。

ほとんど他力本願の運まかせで利益が出ているだけであり、とても他人様にアドバイスできるレベルにあるとは思えないのですが・・・。

恥ずかしくないの?って聞きたくなってしまいます。






株式市場とGDPとの乖離現象


世界の株式市場に占めるアメリカの地位は圧倒的です。

以下は2024年3月末における世界の株式市場における時価総額の比率を国別に示したものです。

20240429jikasougaku.jpg

世界の時価総額のうち、アメリカ1国だけで約半分を占めていることがわかります。

しかし、アメリカが国内で生み出す付加価値の合計であるGDPは世界の約4分の1にすぎません。4分の1でもすごいと思われるかもしれません。

しかし、年々この比率は下落しているのです。

20240429gdp.jpg

株式時価総額とGDPを単純に比較はできませんが、ここからわかることは、アメリカの企業であっても、その利益の源泉は国外であるということです。

これは日本にも当てはまるでしょう。

日本のGDPは長期停滞しているわけですが、その中で日経平均がバブル時の高値を抜けて、上場企業の利益も過去最高を更新しているのは、その利益の源泉が国外であるからに違いありません。

要するに経済はグローバル化し、同じ国の中でも富める者と貧しい者に二極化しているのです。

この傾向に拍車がかかれば、貧しい者がほとんどで、富める者はほんのごく一部ということになるのでしょう。

現にアメリカはそうなっています。

オルカン≒米国株投資


オルカン(オールカントリー)などと呼ばれる全世界株式型のファンドが人気を博しているわけですが、あるファンドの内訳を見ればアメリカが6割以上を占めています。

念のため他のファンドも見てみましたが、概ね6割であり、どのファンドでも大差はないでしょう。

オルカンに投資すればその分散効果から、多少リスクは低減するとは思いますが、ほとんどアメリカ株に連動していると言ってよいレベルであり、S&P500への全力投資となんら変わることはないというのが個人的印象です。


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投資初心者への警告


オルカン投資家が天狗となっている原因としては円安も挙げられるでしょう。

株高に円安効果が加わって、ダブルで評価益が上がっています。

天狗の鼻がますます上を向いているわけです。

しかし株式だけ、それもほとんどアメリカ株だけに集中投資するというリスク管理の甘さというか、ずさんさというか、無防備さには他人事ながら少々あきれ果てるのであります。

また自分だけでやる分にはともかく、アドバイスするっていうと他人事でもなくなってきます。

投資初心者の方には、そんな運まかせで、他力本願で、リスク管理がなっておらず、偶然儲かっているだけで天狗になっている、にわか投資家の言うことなど当てにしてはならないと警告したくなるのです。

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