アメリカ景気後退の前兆に要注意

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9月1日(土)の日経新聞のM&I(Money&Investment)面にアメリカの景気動向に関する興味深い分析がありましたのでご紹介しておきます。



(記事のポイント)

・アメリカ景気に危機の予兆がある。

・アメリカの戦後の景気拡大は平均で約5年だが、今は10年目になる。

・景気後退局面でほぼ共通する予兆は長短金利の逆転である。

・具体的には、2年もの国債などの短期金利が10年もの国債を上回り、1年超たつと景気後退が起きる。

・中央銀行の政策に左右されやすい短期金利が、経済の実態を表す長期金利を上回ることは金利の引き締めが効きすぎていると考えられる。

・現状、利上げにより長短金利差が縮小し、早ければ年内にも逆転する
可能性がある。




という見方です。

実際にここ30年程度の長短金利差を見てみますと金利差が大きいときは3%弱ありますが、今現在、10年もの国債で利回りが2.87%ほど、2年もの国債で利回りが2.63%ほどでその差はわずか0.24%程度です。

実際にここ2年程度の金利推移を見てみますと金利差が縮小していることがわかります。

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もし、本当に年内に金利差が逆転すれば、来年の後半には景気後退局面に突入する可能性があります。

株価は景気を半年から10ヶ月程度先読みしますから来春あたりからアメリカの株価が軟調になることも考えて準備しておかないといけないと思います。



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