マンション価格のみ右肩上がりの怪

apartment-block-933538__340.jpg



安倍政権誕生後の2013年以降、アベノミクスによる経済の回復で不動産価格も堅調に推移しています。しかし、その中身を見ると一種異様な状況が見て取れます。

宅地、戸建住宅はほぼ横ばいに推移しているのに対し、マンションのみが右肩上がりで上昇基調であり、2013年当初に比べ、30%~40%程度値上がりしています。

20180917hudousan.jpg

これは何を意味しているのでしょうか。

いくつかの要因が考えられます。


(1)人口が首都圏にますます集中しており、首都圏で売れるのはマンションが多いため、マンション価格が上がっている。 一方、戸建住宅は地方に多く、人口減少が著しい地方にあっては不動産の種別に関わらず値下がりしている。

(2)超金融緩和政策による資金のだぶつきにより、投資用不動産とりわけ流通性が高いマンションに資金が回っており、需給が逼迫している。

(3)地震災害等が頻繁に起こるため、災害に強いマンション志向が高まっている


(1)の要因は2013年に突然起こったわけでもなく、ここ数年の動きを説明しきれません。(3)の要因であれば、東日本大震災後の2011年以降にその傾向が現れているはずであり、ちょっと遅れています。

そうすると、(2)の要因が一番大きいと考えるのが妥当でしょう。

しかし、長期的に考えて日本の人口は減少していくのであり、マンションだけが高騰を続けるとはとても考えられません。

スルガ銀行が典型かもしれませんが、サラリーマンが年収の20倍もの資金を借り入れてマンション投資を行うような危険なことが行われている可能性があります。

ねじが逆に回りだせば、サブプライムローンのようになりかねない危険を孕んでいると思います。

アービング・フィッシャーの負債デフレ論によれば負債が大きくなればなるほどより大きなデフレ状態に陥る可能性が高いことを考慮に入れておく必要がありそうです。

【関連記事】 フィッシャーの負債デフレ論から考える現在

5%の“勝ち組”投資術 不動産バブル崩壊! その時こそがチャンス!! [ 福田 郁雄 ]

価格:1,620円
(2018/9/18 20:10時点)
感想(0件)




関連記事

コメント

非公開コメント