AIでの資金運用は人間を超えるのか


AIが運用する公募型の投資信託は10本あるそうです。
その中でも日本の株式で運用する投資信託のパフォーマンスはベンチマークを大きく下回っているのが現状です。なぜでしょうか?
AIが苦労しているのは銘柄選択にあるようです。
AIは独自プログラムにより、企業業績や過去の値動きをもとに銘柄を選択していますが、それが思うような成果に繋がっていない模様です。
とりわけ日本株についてそれが顕著に現れているというのです。これは日本の株式投資では過去の経験則が役に立たないことを如実に示しています。
随分昔になりますが、NHKで「マネー革命」という番組がありました。
その中でも紹介されていましたが、市場というものは進化しており、一定のルールに則って動くものではないという趣旨のことを伝えていました。
儲かるであろうという法則が発見されたときにはその法則は既に古くて陳腐化しており、市場はまだ見えない新しい法則で動かされているのです。
投資の世界でAIが人間に勝るかといったらそんなことはないと思います。超高速取引や裁定取引などは例外として、長期的な視野に立った投資ではまったく関係ないと思います。
未来を正確に予測することなどどんな優秀なコンピューターでもできないでしょう。
IQが高い人間が投資の世界で必ず勝つとはいえないのと同じです。AIの性能が上がれば上がるほど人間の感性というものが見直されることになるでしょう。
最近、あるサービスにメールで質問をしたら、AIが作ったのではないかと思わされる返信がありました。
しかし返答にはがっかりさせられました。質問に対する答えがずれているのです。これが人間だったら残念な人ということになるでしょう。
今のAIは発展途上であるとはいえ、まだまだ残念な人レベルであるといわざるを得ないと思いました。
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