日経平均の居所を冷静に考える(対GDPから)

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日経平均株価が堅調に推移しています。米中貿易摩擦にもかかわらず上昇を続けるアメリカ株に引っ張られているようです。

しかし冷静に考えて、今後予想される世界景気の減退、消費税増税を考えるといささか強気に過ぎるような気もしないではありません。

そこで、今の日経平均が過去の歴史から踏まえてどの程度の居所にあるのかを客観的に捉えてみたいと思います。

比較の方法は多種多様にわたりますが、今回、名目GDPと株価との対比で考えてみることにします。考え方としてはバフェット指標によるものとほとんど近似していると思っていただければ大丈夫です。

毎月月初に、擬似バフェット指標なるものを勝手に考えてアップしています。その考え方に基づくものです。
(擬似バフェット指標についての詳細はこちらをご覧ください。)
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ここ40年弱の指標推移を見ますと、歴史的な売り場が1989年12月です。バブル真っ盛りのころです。

また、歴史的な買い場は2003年4月と2009年2月です。

2003年はITバブル崩壊後の株価下落がピークに達し、日経平均は8,000円割れを記録しました。2009年はサブプライムローン問題、リーマンショックと世界経済を揺るがす危機がピークに達し、同じく日経平均は8,000円を割り込んでいます。

さて、現在はどのような状況と捉えればよいのでしょうか。(グラフの黄色丸部分)

1980年代のバブル期を除くと現在の日経平均は割高水準に達していると考えるのが妥当だろうと思います。当面、日経平均の天井は25,000円程度と考えて、大型株は売り時を探す局面に入ってきていると考えます。

【関連記事】 擬似バフェット指標(2018年8月末)






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