不動産投資信託(コストとリスクについて)

今回は不動産投信の保有に関するコストとリスクについて見てみましょう。
まずはコストから。不動産投信を購入したり、保有したりすることにより発生するコストには以下のようなものがあります。
売買手数料
不動産投信は、証券会社を介して証券取引所で買う必要があります。その際に証券会社に買付にかかる手数料を支払う必要があります。
手数料の額は証券会社ごとに異なります。対面型の証券会社よりもネット証券のほうが手数料コストは断然安くなります。有名どころとしては、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券あたりでしょうか。
どこで買うかよりも何を買うかが重要であることは言うまでもありません。また売る際にも手数料がかかります。
税金
不動産投信を保有することで得られる分配金には税金がかかります。また売却益にも税金がかかります。税金の取扱いは上場株式とほぼ同じです。
運用会社、資産保管会社、一般事務会社等への委託報酬
マリモ地方創生リート投資法人(3470)を例に見てみましょう。平成29年12月期の総資産約190億円に対し、年間の資産運用報酬が約1.4億円弱、資産保管費用240万円、一般事務委託手数料が約0.2億円で、合計約1.5億円といったところです。
年率換算で、総資産に占める比率は0.8%弱となっています。
投資法人の維持・運営費用
同じく、マリモ地方創生リート投資法人(3470)を例に見てみましょう。平成29年の年間で、賃貸事業費用が約6.2億円、役員報酬が480万円、公租公課が約1,400万円となっています。役員報酬は思ったよりもかなり少ないのですね。
なお、約190億円の総資産で得られた平成29年の年間営業収益は約15億円となっており、総資産営業利益率は約7.8%となっています。
リスクについて
続いて、不動産投資信託を保有することによるリスクを考えてみましょう。主なリスクは以下のとおりです。
・不動産特有のリスク
賃貸料の変動リスク、空室率の変動リスク、災害リスク、物件の劣化リスク、物件の流動性リスクなどがあります。
・有価証券としてのリスク
証券取引所での流動性リスク、価格変動リスクなどがあります。
・運用に関するリスク
借入金の金利変動リスクなどがあります。借入金の比率が高い銘柄は金利の変動に収益が大きく左右されます。
賃貸料の変動リスク、空室率の変動リスク、災害リスク、物件の劣化リスク、物件の流動性リスクなどがあります。
・有価証券としてのリスク
証券取引所での流動性リスク、価格変動リスクなどがあります。
・運用に関するリスク
借入金の金利変動リスクなどがあります。借入金の比率が高い銘柄は金利の変動に収益が大きく左右されます。
以上です。リスクを十分に理解して、慎重かつ大胆に投資を楽しみましょう!

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