購買力平価から考える適正な為替水準

ここ最近、円ドルレートが1ドル113円から114円程度とかなり円安水準に振れています。
これはアメリカの景気が拡大しており、FRBが金利を上げていることによって、相対的にドルの魅力が増し、ドル買いとなっているからだと思います。
ところで為替レートを動かす要因はさまざまあれど、長期的な視点で見ると結局のところ購買力平価に収斂していくというのが過去の経験則です。
過去の推移を見てみると円は一貫して強くなっており、近年においてもなだらかながら強くなっています。

歴史的に見て、現在の為替水準は円安方向にややぶれている感があります。これはひとえに日銀の異次元金融緩和のおかげだと考えます。
この緩和を緩めるようなことがあれば、再び100円程度の円高に振れても全く不思議ではありません。
昨今の株高は円安期待によるところが大きく、円安による業績の上振れが期待されていますが、ひとたび円高に振れれば逆に業績の下方修正が相次ぐことから、株価も下振れするものと思います。
日銀の腕が試されるところです。
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