コンビニATMの憂鬱



先日の日経新聞によると、セブンイレブンなどに設置されている、いわゆるコンビニATMの稼働率が減少しているそうです。

要因は主に3つだと思います。

1つめは、日本も徐々にキャッシュレス社会になりつつあることです。コンビニで買い物をするとしても、支払い方法は電子マネー、クレジットカード、スマホ決済、デビットカードなど多種多様でもはや把握できないほどです。これらのサービスにはポイントが付いたりしますから現金決済よりもお得になります。

2つめは、ネットショッピングの増大によるものです。ネットショッピングを代金引換で決済する人はまずいないのではないのでしょうか。余計な手数料もかかります。ネットショッピングは今後も成長していくでしょうから、必然的に現金に対するニーズは減っていくものと考えられます。

3つめは、超低金利にあえぐ、銀行の経費削減です。余力があったときは、自行でのATMを減らし、手数料を支払ってでもコンビニATMと提携し、設備投資を抑えるという考えだったと思います。しかし、近年のマイナス金利で、その余力もなくなりつつあります。無料で使用できる回数を減らす等で、少しでもコンビニATMへの支払手数料を抑えようと必死です。


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セブン銀行のここ数年の業績を見ると、確かに横ばい傾向となってきていますし、ATMの稼働率は前年比でマイナスとなっているようです。それでもコンビニが出店をし続けてくれればいいのですが、もはや飽和状態に近いでしょう。アメリカのセブンイレブンに活路を見い出そうとしている向きもありますが、日本以上のキャッシュレス社会であるアメリカで成功する可能性は低いと思います。

私自身も買い物はほとんどクレジットカードで済まし、現金を使う場所といったら、自動販売機と100円ショップ、定食屋くらいしか思い出せません。

当面は今のビジネスモデルでも利益は出るのでしょうが、将来的にはビジネスモデルを変えていかないと縮小均衡路線となるのは目に見えていますが、舵取りは容易ではないでしょうね。


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